
(09/16)
レゲエ・ミュージックを世界に広め、世代や民族を超えて伝説的存在となっている故ボブ・マーリー(Bob Marley)の著作権を巡って、マーリー家がユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)を相手取って訴訟を起こしていた問題で、米ニューヨークのマンハッタン地方裁判所は、13日、マーリー家敗訴の判決を言い渡した。
ボブ・マーリーの妻リタ(Rita)と9人の子供たちは、ボブ・マーリーが1973年から1977年に録音したウェイラーズ(the Wailers)、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ(Bob Marley & the Wailers)名義の5枚のアルバム、"Catch a Fire"、"Burnin'"、"Natty Dread"、"Rastaman Vibrations"、"Exodus"に収録されている音源についての著作権使用料の未払いや、無断で携帯電話用の着信音として使用しているなど、複数の項目に渡って訴えを起こしていた。これらのアルバムには"Get Up, Stand Up"、 "I Shot the Sheriff"、"No Woman, No Cry"、"One Love"などのボブ・マーリー作品を代表する人気曲が収録されている。
しかし裁判官デニス・コート(Denise Cote)は、「ボブ・マーリーはこれらの作品を米著作権法で言う‘雇用関係の元で制作’していた」として、ユニバーサル・ミュージック・グループが録音作品を所有権を持つと強調。「当時の契約書の書類によると、これらの録音物は明らかに現ユニバーサル・ミュージック傘下にあるIsland Recordsが所有するもので、契約がなかったとしてもボブ・マーリーはこれらの曲を生み出していたと主張するのは要点を外している」とマーリー家側の言い分を却下。
ユニバーサル・ミュージック・グループの広報担当者はこの判決を嬉しく思うとのコメントを残しているが、マーリー家側からこの判決についてのコメントは得られていない。裁判所は、マーリー家に10月29日に開かれる和解調停に出席するよう命じている。(g)
ニュース提供:bmr.jp
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