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獄中で迎えた28歳の誕生日、9月27日にデジタル配信で先行リリースされ、デジタル・セールスのみで全米チャート初登場2位を記録したリル・ウェイン(Lil Wayne)のニューアルバム"I Am Not A Human Being"だが、そのCD盤がTVゲームの‘おまけ’になるという。
現在服役中の人気ラッパー、リル・ウェインの新作となる"I Am Not A Human Being"は、彼が服役直前にレコーディングした音源を元に、当初ミニアルバムとして制作が進められていたもの。デジタル・リリースのみにもかかわらず発売初週の売上が11万300枚を計上し、米Billboardのアルバム総合チャートで堂々の初登場2位を獲得。10月12日にはそのCD盤が発売されると予告されていたが、新たにヒップホップの名門レーベルDef Jamが米コナミと組んで今月発売したばかりの新作TVゲーム"Def Jam Rapstar"に同梱する形で発売されることが分かった。"Def Jam Rapstar"は、ゲーム機本体にマイク、カメラを繋ぎ、歌詞の流れるミュージックビデオに合わせて歌い「プレイヤー自身がラップスターになる」というカラオケ式の音楽ゲーム。但し、この同梱発売は米大手量販チェーン店Best Buyとのタイアップ企画によるもので、今月12日から19日までの期間限定販売になる。もともとリル・ウェインは同ゲームにヒット曲"A Milli"を提供していた。
デジタル・セールスだけで順調な"I Am Not a Human Being"は、さらに今回のタイアップ企画で爆発的にセールスが増えるものと推測され、その数字に音楽/ゲーム業界関係者も注目しているという。CD自体は量販店側の買い取りとなるため確実に100万枚近く売上枚数が増えるようだが、しかしこのような場合、店側がビデオゲームとして販売すると音楽チャートには反映されない仕組みになっている。
Def Jam EnterprisesのCEOであるケヴィン・ライルズ(Kevin Liles)氏からは「弊社の新作ゲームとリル・ウェインのニューアルバムがパートナーシップを組んだことは、ゲームと音楽、ヒップホップにとって歴史的な瞬間だ。新たなヒップホップ・ファン開拓の機会だと捉えている。もう一度言おう、我々は歴史を作ったのだ」といった声明が発表されている。PS3/Xbox 360/Wiiの3つのハードで発表される"Def Jam Rapstar"は、今月5日に北米で発売が開始されており、11月にはオーストラリアや欧州での発売が予定されている。残念ながら日本での発売は未定。(t)
ニュース提供：bmr.jp
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