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所属事務所に対し専属契約の解除を申し立てる裁判を起こし、東方神起を離れ活動しているJYJ(ジェジュン、ユチョン、ジュンス)の3人だが、予約が殺到しているデビュー作の発表にはやはりさまざまな多難が待ち受けていた。
カニエ・ウェスト(Kanye West)、ロドニー・ジャーキンス(Rodney Jerkins)といった世界的な米トップ・プロデューサーも参加したJYJのデビューアルバム"The Beginning"は、99,999枚限定の特別盤に30万枚、通常盤に22万枚の予約が集まり、2010年の韓国でもっとも売れたアルバムになりそうだという。数量限定の特別盤にオーダーが殺到しているということもあり、Warner Music Koreaは「受注数を調整し、さまざまな店に供給するためにある程度の時間が必要だ」と説明。また特別盤を購入できないファンのために何か手だてを打つ考えを示した。予約状況は好調だが、この事態に対応するため、Warner Music Koreaは当初14日とされていたパッケージの発売を延期すると事前に発表していた(デジタル版は韓国で14日に発売済)。現在のところCDは18日に発売するとしているが、11月に4都市を回るツアーも決定したアメリカでは、米Amazonなどで「現在取り扱い中止」状態となっている。
また東方神起の所属事務所であるSM Entertainmentは、JYJの3人につき「現在も契約の効力はある」として今月12日にアルバム発売中止を求める仮処分申請を裁判所に申し立てている。現在JYJの所属するCJES Entertainment側は、仮処分が決定するまではアルバム発売には問題がないとしているが、この仮処分申請に関してソウル中央裁判所は、JYJの3人が「2重契約」状態であるとし、昨年10月に決定した、「訴訟の結審まで3人のSM以外での芸能活動を認めるが、SMとの専属契約は残る」とする仮処分を侵害する行為だと言及している。3人がSM側に専属契約解除について申し立てた訴訟については、まだ結論を見ていないとのこと。
加えて、KFPCAI(韓国大衆文化芸術産業総連合会)が主要メディアに対しJYJについての報道規制やTV番組出演の禁止を要請、「JYJは韓流ブームに悪影響を与えるおそれがある」とした公文書のリーク情報が報じられ、後にKFPCAIがこれを認めたことで議論を呼んでいる。これいについてKFPCAIの関連団体であるKEPA(韓国芸能製作者協会)の広報は、「我々はSM Entertainmentの味方をするつもりはない。しかしJYJは現在は二重契約の状態であると認識している。もし我々がこの‘二重契約’を看過してしまったら、いったいどこの事務所が自分たちのアーティストを育てようという気になるだろうか?」と話し、また韓流ブームの一翼を担った人気グループから脱退することは「すでに日本市場でも成功を収めているアイドル・グループの評価に損害を与えるおそれがある」と懸念の意を改めて示している。(s)
ニュース提供:bmr.jp
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