
(11/07)
2004年に解散した少年R&Bアイドル・グループ、B2Kの元メンバーであるラズ-B(Raz-B)が、当時の所属事務所の先輩にあたるR&Bシンガーのマーカス・ヒューストン(Marcus Houston)らに性的暴行を受けたとして告発している件が、さらなる波紋を呼んでいる。
ラズ-Bは、B2Kの同僚だったオマリオン(Omarion)が「ラズ-Bは躁うつ病だ」とラジオで言っていたことについて電話でマーカスに問いただし、まったく話し合いにならないまま激怒し、「あの時18歳以下だった自分とセックスをした誰かさんを許そうとしているのに!」と叫ぶなどする映像をネット上で公開。続けて、マーカスや前所属事務所社長のクリス・ストークス(Chris Stokes)を、教会の若い男性信者らから「セックスを強要された」と告発され逮捕されたエディ・ロング牧師()と同列の「小児愛好者」であるとなじるビデオを公開した。
さらにラズ-Bの告発は止まらず、以前にクリス・ストークスがマネジメントしていたR&Bシンガーで、96年に14歳でデビューしたクインドン・ターヴァー(Quindon Tarver)が電話で登場する映像をさらに公開。12歳のときにマーカスに強姦されたなどとするクインドンの生々しい告白が話題を呼んだ。また、ラズ-Bは、13歳から17歳の間まで性的虐待を受けトラウマになっていることや、マーカスやクリス・ストークスが‘問題のある’同性愛者であること、オマリオンは事情は知っているものの話せないだけ、といった内容をVIBE.comのインタビューで話し、さらにラジオ番組ではラッパーのバウ・ワウ(Bow Wow)もこの性的虐待事件に関わっていることをほのめかした。
しかしクインドンは、告白ビデオの公開後に「あれは自分の意図じゃない」とし、私的な会話のつもりだったのをラズ-Bが勝手に公開してしまったもので告発する意図はなかったと弁明。以前にクリス・ストークスを批判した件で現在は当時の話をすることが法的にそもそも許されていない立場にあるとし、話していた内容の真偽についても明かさず、また今後もラズ-Bの告発運動に関わる意志がないことを明らかにした。また、バウ・ワウも反論。「そもそもラズ-Bのことをまったく知らないんだけど。ツアーで一緒だったことがあるってくらいしか知らない。あいつは俺の連絡先だって知らないんだから」として完全否定した。
そして遂に‘容疑’をかけられているマーカス本人が口を開いた。最初のビデオについて、「あの振る舞いは理性のある人間のものとは思えない」「俺が電話を切った後、彼が勝手に俺を侮辱する嘘を並べ立てているだけじゃないか」と反論を述べた。加えて現在、ビデオの公開差し止めを申し立てており、今月22日にも審理が行われる予定であることを明かしている。マーカスと共に責められている事務所社長のクリス・ストークスは特にコメントを発表していない。(s)
ニュース提供:bmr.jp
他のニュースを見る
著作権管理団体 許諾番号
JASRAC 6834131012Y30005
JRC X000040A01L
e-License ID18099
(C)Blau