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新作レコーディングの話も聞こえるエロ・ハードコア路線女性ラッパーの草分け的存在のリル・キム(Lil Kim)が、デビュー作リリースを目前にした‘今が旬’の女性ラッパー、ニッキー・ミナージュ(Nicki Minaj)を再び口撃している。
以前にもリル・キムは新人のニッキーについて、「彼女が私に憧れて、私のようになりたがっているのは明白。でも彼女が敬意を払っていないことが問題」と彼女が自分のスタイルを‘パクっている’という趣旨の発言をしており、不快感を表していた。そして今回の‘口撃’の発端は、ニッキーが間もなく発表するデビュー作に収録予定の新曲“Roman's Revenge”。エミネム(Eminem)をゲストに迎えたことでも話題のこの新曲は先月末にネット上で公開されたが、ニッキーのラップの一節にある「あの女は私に地位を奪われることを恐れている。ブルックリンのあの女を追い出せば怒り狂うでしょうね」という部分が、まさしく米ニューヨークのブルックリン出身であるリル・キムに向けたものではないかとの噂が流れた。
ニッキーはすぐさまこれを否定したものの、ニッキーの地元であるニューヨークのクイーンズ地区で先週ライブを行ったリル・キムは、ライブ中に「クイーンズでもあのビッチより私の方が支持されているわ。私は今はクイーンズに住んでるしね」「あのビッチの社会保障番号を消してやろうかしら。あのビッチを黙らせるのに新曲なんか必要ないわ。あの女には私の過去のヒット曲で十分よ。チャート入りしなくても歴史を作ってきたくらい。またパーティを始めるわよ。誰にも邪魔はさせないわ」と興奮気味にまくしたてた。
これに対し、‘新人’という立場のニッキー・ミナージュは、「私の反応を期待していると思うけど、名指しで言及する価値のある人はいないわ。だから私は誰も非難しない。私は言うべきことに自分の音楽を使うつもりよ」と‘売れっ子’の余裕かクールな対応を見せている。一方、先のリル・キムによる「ニッキーは敬意を払っていない」発言のインタビューを自身のサイトThisis50.comで載せていた50セント(50 Cent)は、この件について「キムはうまいことニッキーとエムに乗っかろうっていうことじゃないの(笑)」と言及している。
なお、“Roman's Revenge”というタイトルのネタ元と思われる“Roxanne's Revenge”を20年以上前に発表したベテラン女性MCのロクサーヌ・シャンテ(Roxanne Shante)は、「もし彼女の“Roman's Revenge”というタイトルの由来が私の“Roxanne's Revenge”にあるのなら、光栄なことね。よくできた曲だと思うし」とコメントしている。(t)
ニュース提供：bmr.jp
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