
(11/09)
来月にいよいよ未発表曲集となる“Michael”がリリースされる故マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)だが、一部音源が本人のものでないという報道や「未発表」をうたった別の曲が非公式に公開されるなど、リリースを前にして様々な問題が巻き起こっている。
先日の発表どおり、今月8日からマイケル・ジャクソンの未発表新曲“Breaking News”のフル試聴が公式サイトにて1週間限定で公開された。しかしこの未発表曲集をめぐっては、母キャサリン・ジャクソン(Katherine Jackson)や子供たちのパリス(Paris)、プリンス・マイケル(Prince Michael)が一部の曲について別人が歌っていると指摘したという報道が出ている。“Breaking News”は2007年にニュージャージー州にあるエディ・カシオ(Eddie Cascio)の自宅兼スタジオで録音されたとされており、当時キャサリンや子供たちはここに一緒に滞在していた。報道によれば、この時レコーディングされたという‘カシオ・テープ’の音源は別人によって歌われたものとのことで、キャサリンらは“Michael”への収録を反対しているという。この説が正しければ“Breaking News”も別人疑惑の対象曲となることから、すでに各所で真偽の検証が始まっている。
しかしこの真偽について意見もさまざま飛び出している。姉のラトーヤ・ジャクソン(LaToya Jackson)は「聴いたけど、あの子の声じゃないと思う」と述べ、甥っ子のTJ・ジャクソン(TJ Jackson)はTwiiterで「これは叔父の声じゃない」「アカペラを聴けばよりはっきりするだろう。(MJ本人の)息づかいをサンプリングして騙してるんだ」とはっきり否定。一方でSony側は「100%」マイケル・ジャクソン本人であると主張しており、“Michael”収録曲を手がけたというヒット・プロデューサー/DJのマーク・ロンソン(Mark Ronson)もまた、「間違いなく本人が歌っている。僕はヴォーカルだけのトラックをもらっているからね。まぁ実際マイケルに会ったことはないけれど」とコメント。なお、彼が手がけた“Lovely Way”という曲は「エルトン・ジョンの“Goodbye Yellow Brick Road”と、ジョン・レノンの“Imagine”のようなスタイルの曲」と説明している。
さらにこれだけではない。キャサリン・ジャクソンのビジネス・パートナーが、JacksonSecretVault.comというサイトでMJの「未発表曲」であるという“Opis None”なる曲を公開。しかし兄ジャッキー・ジャクソン(Jackie Jackson)が、「母と話したが、そんな名前のデモ曲の公開を母が許したなんて聞いてない」と主張、また多くのファンから昔の曲“Destiny”をリメイクしたものだとの指摘が入ると、後日「未発表」を撤回し、サイト上には「キャサリン・ジャクソン夫人からリリースされた音源ではなく、リメイクしたものです」と訂正の但し書きが入るという事態になり、謝罪コメントも発表された。
加えて、先日公開されたばかりの“Michael”のアートワークとなる油彩画に、なぜかプリンス(Prince)のシンボル・マークが描かれていることが分かり、後日修正されるなど、「未発表曲」のリリースには問題が立て続いており、マイケルに安眠できる日はまだまだ訪れそうにない。“Michael”は日本で12月15日発売予定。(s)
ニュース提供:bmr.jp
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