
(11/13)
米ラジオ・オンエアのアーバン・アダルト・コンテンポラリー部門ではチャーリー・ウィルソン(Charlie Wilson)やケム(Kem)といったオトナなR&Bシンガーに混じってチャートイン、好成績をおさめている白人女性R&Bシンガーが、あるラジオ局から放送禁止扱いを受けていたことが分かった。
白人女性R&Bシンガーのエリカ・ケイン(Arika Kane)は、デビュー作“Arika Kane”からのシングル曲“4 The Lovers”がインディのアーバン・アダルト・コンテンポラリー部門で6週連続1位を記録。また“Here With Me”が、米BillboardのR&Bチャートで最高69位、同ホット・アダルト・エアプレイで最高14位を記録し、そしてUSA Todayラジオオンエア・チャートのアーバン・アダルト・コンテンポラリー部門では14位と、インディペンデントで活動する無名の新人ながら健闘しており、注目を集めはじめている。だが、アメリカとカナダでサービスを提供している衛星ラジオ会社Sirius XMのR&B専門局Heart & Soulで、彼女が白人であるというだけで彼女の曲が放送禁止扱いとされてしまったという。
Sirius XMからの公式な回答はないが、一部報道によればラジオ・ディレクターのBJ・ストーン(BJ Stone)という人物が「白人にアーバンな曲を歌えるわけがない」という信念を持っており、彼が放送禁止を決めたのだという。このストーンもこの件について何ら回答をしていない。しかし、白人のラッパー、エミネム(Eminem)の曲はSirius XMのヒップホップ専門局でかかっているという。また他局では、ロビン・シック(Robin Thicke)やジョス・ストーン(Joss Stone)などのようにソウルフルな白人R&Bシンガーの曲は支持され、R&Bやヒップホップの専門局でも普通にオンエアされている。
Sirius XMが放送禁止をしているという報道についてエリカ・ケイン本人は「もしこれが事実だとしても、私はこういうことには慣れているわ。いまこの時代でも、(白人がR&Bを歌うことについて)破らねばならない壁があると思っている。でもそんなことは気にするべきことじゃない。音楽は音楽、ソウルはソウルよ」と気丈に語るも、「このニュースを聞いたとき、正直とても悲しかったし辛かった。だってHeart & Soulは大好きな局だったもの」と正直な心境も打ち明けている。
エリカ・ケインは米コネチカット州出身の新人女性R&Bシンガー。今年2月にデビューアルバム“Arika Kane”をインディ・レーベルのBSE Recordsから発表している。なお彼女の名前は 1970年から続く長寿TVドラマの主人公の名前エリカ・ケイン(Erica Kane)に由来する芸名で、本名をエリカ・ブレトン(Arika Breton)という。(s)
【関連記事】
エリカ・ケイン 公式サイト
http://www.arikakane.com/
配信:
ニュース提供:bmr.jp
他のニュースを見る
著作権管理団体 許諾番号
JASRAC 6834131012Y30005
JRC X000040A01L
e-License ID18099
(C)Blau