
(12/27)
故リック・ジェイムス(Rick James)に目をかけられデビュー、そのリックとの交際でも知られる伝説的な女性シンガー・ソングライターのティーナ・マリーが亡くなったことが明らかになった。54歳だった。
米時間で26日夕方の17時頃に一部メディアからティーナ・マリー逝去の速報が流され、2時間後には大御所シンガーのロナルド・アイズレー(Ronald Isley)が「残念だがティーナ・マリーは逝ってしまった」とTwitterでつぶやいたことから急速に伝播。その後、同26日の21時頃には米CNN放送が彼女のマネージャーに確認を取り、ティーナ・マリーが亡くなったことが正式に発表された。死因は明らかにされていない。
ティーナ・マリーはTwitterでここ最近は積極的につぶやきを投稿しており、亡くなる直前と思われる25日深夜にも投稿が見られることから、何らかの原因で急死したと思われる。ティーナ・マリーは今月31日や、来年以降もライブのスケジュールが入っており、また今月21日にはTwitterで自ら「14枚目の新作を間もなく発表するわ! Cash Money Classicと再契約するの」「新作は完成してるわよ! 私自身と私のパートナー、ダグラス・カール・グリズビー(Douglas Karl Grigsby)でプロデュースしているの」と、新作発表が間もなくであることも明かしていた矢先だった。
彼女は1979年にデビュー、リック・ジェイムスとのデュエット“I'm a Sucker for Your Love”や、“Square Biz”、“Lovergirl”、“Ooo La La La”などのヒット曲で知られる女性R&Bシンガー・ソングライター。白人女性ながらブラック・コミュニティからの圧倒的な支持を得た特異な存在だった。モータウンからのデビュー時には彼女の写真を出さなかったため、ティーナ・マリーは黒人だと多くのラジオ局関係者が勘違いしたという逸話も残っている。ほとんどの曲を自身で作詞作曲し、これまで4度グラミー賞にノミネートを受けたほか、ヒップホップ側からも熱い支持を受けており、ファーム(Firm)の“Firm Biz”、フージーズ(Fugees)の“Fu-Gee-La”など彼女の曲がサンプリングされた例も多い。近年では、リル・ウェイン(Lil Wayne)らを擁するヒップホップ・レーベル、Cash Money Recordsに迎え入れられて“La Dona”(2004年発表)、“Sapphire”(2006年発表)をリリースしたほか、昨年には名門Stax Recordsから“Congo Square”を発表するなど精力的に活動を続けていた。(s)
ニュース提供:bmr.jp
他のニュースを見る
著作権管理団体 許諾番号
JASRAC 6834131012Y30005
JRC X000040A01L
e-License ID18099
(C)Blau