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最近ではビヨンセ(Beyonce)が2008年の映画『キャデラック・レコード』で演じたことで知られるブルース/ソウルシンガーのエッタ・ジェイムス(Etta James)が、認知症と白血病を患っていることが明らかになった。
この事実は、41年間連れ添っている夫アーティス・ミルズ(Artis Mills)が、エッタの財産の委任状を求めた訴訟の中で明らかになった。カリフォルニア州裁判所の文書によれば、現在72歳のエッタは認知症の闘病中である上に白血病の治療もしており、自身の手で署名も行えず、また食事や着替えなども介添えが必要である状態であるという。アーティス・ミルズの嘆願は、エッタの財産から100万ドル(およそ8300万円)以上の額を扱えるようになることを求めており、彼によれば「私はただ、妻エッタ・ジェイムスの世話をずっと続けたいだけだ」と、彼女の治療費の確保のためであると説明している。アーティスによれば、プライベート・ドクターへの支払いや24時間体制の看護のため、治療費は毎月3万ドル(およそ250万円)かかるとしている。
エッタは2008年にすでに息子ふたりとその妻に財産の委任状を与えており、そのひとりドント・ジェイムス(Donto James)はアーティス・ミルズの嘆願に反訴を起こしている。アーティス・ミルズとは血のつながっていないドントは、母エッタの治療費を払うのが嫌というわけではないが、‘現在の、そして今後の家族間での諍いを避けるため’に自身ひとりで母の財産を管理したいと法廷で主張している。先週金曜に公聴会が行われ、夫アーティスの主張では、エッタは息子たちに委任状を与えたときは‘正常な判断ができる健康状態、精神状態ではなかった’とするも、委任状を与えられているもうひとりの息子は、エッタが2009年までツアーに出ていたことを例に挙げ、「母は元気だった」と反論。夫と息子たちとで対立する状態となっている。
当初はこの先週金曜の段階でアーティスの嘆願の是非が決定される予定だったが、裁判所は最終的な結論を来月24日まで延期。ただし、「素敵なレディの治療費が必要」として、エッタ・ジェイムスの財産から6万ドル(およそ500万円)を夫アーティスに自由に使わせるようにするべき、と要請している。
エッタ・ジェイムスは、ビヨンセが映画でも披露したオバマ大統領就任パーティでも披露した“At Last”などのヒット曲で知られるベテランシンガー。薬物中毒や体重の問題を克服し、2年前にはツアーにも出ていた。彼女のバンドで25年間リーダーを務めるジョシュ・スクレア(Josh Sklair)は、「彼女はいま闘いの時にある。考えられうる最高の治療を彼女が受けるよう願っているよ。彼女は反抗的精神の持ち主だしね」と述べている。(s)
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ニュース提供:bmr.jp
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