
(02/16)
先日のグラミー賞授賞式では、“Only Girl (In The World)”が最優秀ダンス・レコーディング賞を獲得したほか、レッドカーペットでのドレス姿から、エミネム(Eminem)やドレイク(Drake)とのステージパフォーマンスまで終始注目を集めていたリアーナ(Rihanna)だったが、一夜明けた14日には、最新シングル“S&M”のミュージックビデオの映像を巡り、今度は訴訟が起こっている。
“S&M”は「苦痛が私の快楽」「鎖やムチが私を興奮させるの」といった歌詞が問題となって英国でのラジオ放送に規制が入ったほか、ミュージックビデオも11ヶ国で放映禁止、YouTubeでも視聴年齢制限が設けられるなどの規制を受けているが、今回訴訟を起こしたのは、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)の最後の弟子といわれ、その鮮烈な色彩感覚やポップかつシュールなシチュエーションで知られるセレブ御用達の著名ファッション・フォトグラファー/映画監督デヴィッド・ラシャペル(David LaChapelle)。訴状には「“S&M”のミュージックビデオは、構図、トータルコンセプト、雰囲気、色調、テーマ、色、小道具、セット、装飾物、衣装、ライティングに至るまでラシャペルの作品からの直接引用されたもの、あるいは参考にしたものと思われる」と記され、具体的に該当8シーンを挙げた上で損害賠償を求めているとのこと。
このビデオはすでに一部ウェブサイトなどでラシャペルの写真と並べられその類似性を指摘されていた。また同ビデオの監督メリナ・マトソーカス(Melina Matsoukas)は、以前にもリアーナ“Rude Boy”がM.I.A.の“Boyz”に似ていると指摘を受けるという前科もある。歌詞や映像の過激さによる反響は‘計画どおり’とも言われているリアーナ陣営だが、今回の訴訟に関するコメントは現時点では出されていない。
なお、喉頭炎と気管支炎を患っていながら共演のエミネムに申し訳ないからとグラミーのパフォーマンスを辞退しなかったリアーナは、やや音程を外すなど歌声に不調は見られたものの堂々とパフォーマンスをやり遂げたが、15日には英国のBRIT Awardsにも出演。まだ本調子ではなさそうだったが、メドレーの1曲として問題の“S&M”を規制の対象になった歌詞を修正することなくパフォーマンスし会場を沸かせた。(t)
ニュース提供:bmr.jp
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