
(02/17)
今年の第53回グラミー賞で自身初めてのグラミーを手にした『アメリカン・アイドル』出身のR&Bシンガー、ファンテイジア(Fantasia Barrino)が、せっかくの晴れの舞台となるはずだった同授賞式を‘ボイコット’していたことが明らかになった。
そのソウルフルな歌声で先日の初来日公演も大好評だったファンテイジアは、第53回グラミー賞で、昨年発表した新作からのシングル“Bittersweet”が最優秀女性R&Bボーカル・パフォーマンス部門で見事グラミーの栄冠に輝いた。しかし3部門にノミネートを受けていただけに授賞式に出席しているかと思いきや、彼女は欠席。その理由を彼女はグラミーの翌日となった14日(米時間)にTV番組で明かした。
彼女によれば、授賞式のオープニングを飾った、アレサ・フランクリン(Aretha Franklin)トリビュート・パフォーマンスに原因があったのだという。これまでにも何度もアレサのトリビュート企画に参加してきたことのある彼女は、「授賞式では私のアイドル、アレサ・フランクリンを讃えていたでしょう。そうなれば私は座ってなんかいられないし、でもマイクを奪いにステージに上がるわけにもいかないじゃない。だってアレサは私が大好きなアーティストなんだもの。私はあのステージに立っているべきだったのよ」「彼らっていつもそうだけど、素晴らしいシンガーを何人か見過ごすじゃない」と、自身がトリビュート・コーナーから外されていることが不満だったようだ。
今回のグラミーでのアレサへのトリビュートは、クリスティーナ・アギレラ(Christina Aguilera)、ジェニファー・ハドソン(Jennifer Hudson)、ヨランダ・アダムス(Yolanda Adams)、フローレンス&ザ・マシーン(Florence & the Machine)のフローレンス・ウェルチ(Florence Welch)、カントリー歌手のマルティナ・マクブライド(Martina McBride)の5人で行われた。ファンテイジアは「シー・ロー(Cee Lo Green)のパフォーマンスも素晴らしかったし、レディー・ガガ(Lady Gaga)も、リアーナ(Rihanna)も良かったけど」と言葉を濁しつつ、5人のトリビュートへの不満をのぞかせている。
だが初のグラミーを手にした喜びは相当なものだったようで、授賞を知った瞬間は、「娘を怖がらせてしまったわ。私ったら叫んで泣きはじめちゃったから、あの子は私がどうかしたのかと思ったのよ」と、素直で率直な彼女らしいエピソードを明かしている。
なおファンテイジアは、アレサ・フランクリン本人の口から伝記映画のアレサ役候補としてジェニファー・ハドソンと共に名前が挙がっている。(s)
ニュース提供:bmr.jp
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