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アイス・T、自ら‘ラップ・ドキュメンタリー’を制作中
(03/01)
俳優としての活動が目立ち、音楽活動ではほとんど表に出ていないラッパーのアイス-T(Ice-T)だが、自らのルーツであるラップを取り上げたドキュメンタリー映画“the Art of Rap”を制作。この秋の公開に向け、予告編を発表した。

7月に完成、秋に公開を目指しているというこの映画、予告編にはグランドマスター・キャズ(Grandmaster Caz)、チャック・D(Chuck D from the Public Enemy)、ビッグ・ダディ・ケイン(Big Daddy Kane)、クール・キース(Kool Keith)などヒップホップ初期から活躍するベテランやアンダーグラウンド・アーティストまでが登場。さらにアイス-Tは連日、メリー・メル(Melle Mel)、ジャスト・アイス(Just Ice)、マーリー・マール(Marly Marl)、ロクサーヌ・シャンテ(Roxanne Shante)、クレイグ・G(Craig G)らとの撮影をTwitterでレポートするなど、驚くほど多数のアーティストを巻き込んで精力的に撮影を進めている模様。

この予告編では「この映画にはカネや女、宝石なんて出てこない」「ラップに必要なのはスキル」などと豪語し、アイス-T自らが直接アーティストとのインタビューも行っている様子が伝わってくる。彼自身の視点から見たラップの総括とも言えそうなこのドキュメンタリー、過去に対立したソウルジャ・ボーイ(Soulja Boy)の出演はないと既にほのめかされている。

アイス・Tは1990年前後に問題作“Cop Killer”などのヒットを放ったベテランで、ヘヴィメタル・バンドのボディカウント(Body Count)などでも活躍。最近は俳優業を中心に活動しており、人気ドラマ“Law & Order”などに出演している。彼は2008年、大ヒットを飛ばしていた新進ラッパーのソウルジャ・ボーイが「ヒップホップを殺した」と切って捨て、ダンスやファッションを絡めた若い世代のスタイルを否定。両者はお互いにインターネットを通じて非難の応酬を交わしており、現在も和解していない。
(photo by Steve Rapport, CC BY SA 3.0)

ニュース提供:bmr.jp

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