
(03/19)
アイスランド出身の孤高の歌姫ビョーク(Bjork)が4年ぶりに発表する新作は、アプリケーションとしてリリースされるという。
2007年にティンバランド(Timbaland)、デンジャ(Danja)らとのコラボも話題になった“Volta”を発表して以来となる久々の新作“Biophilia”は、なんと楽曲の一部をiPadで制作、さらにapp(アプリケーション)形式のシリーズとしてリリースされることになるのだという。これは今年6月30日から7月16日まで英マンチェスターで開催される音楽フェス、Manchester International Festivalにビョークが参加するというアナウンスと共に発表されたもので、このフェスで新作からの楽曲を数曲パフォーマンスする予定とのこと。
“Biophilia”について彼女は、「音楽、アプリ、インターネット、機器、そしてライブ・ショウを内包したマルチメディア・プロジェクト」「“Biophilia”はいかに音が自然の中で機能しているかを賛美するもので、惑星系から原子構造にいたるまで、宇宙の無限の可能性を探求する」と説明している。すでに昨年12月にはこの“Biophilia”からインスト曲が提供された“Solar System”というiPad専用電子ブック・アプリがiTunes app storeで配信されており、ビョークの公式サイトでの説明では「これまでになかった、iPadによるインタラクティブな書籍」とのこと。NASAやJAXA提供の映像や3Dグラフィックによる天体の映像が音と共に楽しめるアプリのようだ。
またこれとは別に、“Biophilia”プロジェクトの一環として、『エターナル・サンシャイン』『僕らのミライへ逆回転 (原題“Be Kind Rewinded”)』などの監督として知られ、ビョークのミュージックビデオも数々手がけたミシェル・ゴンドリー(Michel Gondry)の手による‘SFミュージカル’ムービーが製作されているとのこと。
“Biophilia”のリリース日は発表されていないが、今年の春から夏にかけて発売される予定で、Manchester International Festivalが新曲の初お披露目の舞台になるようだ。ビョークによれば、この音楽フェスでのパフォーマンスは‘音楽、自然とテクノロジーの関係について考えてもらうもの’で、生演奏に加え、モバイル機器などを使ってデジタルな要素も盛り込まれるとか。特注の電子式パイプオルガンなども用意されるとのことで、ビョークらしい独創的なステージが観られそうだ。この“Biophilia”ショウは、Manchester International Festivalの後に世界中の都市でも開催される予定とのこと。
なおビョークは昨年、ダーティ・プロジェクターズ(Dirty Projectors)との共同名義でチャリティ目的のコラボ作品“Mount Wittenberg Orca”を発表している。また日本でも人気のムーミンのアニメ映画“The Moomins And The Comet Chase”に“The Comet Song”という新曲を提供、こちらもチャリティ・シングルとして発売された。(s)
ニュース提供:bmr.jp
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