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審査員に、クリスティーナ・アギレラ(Christina Aguilera)、シー・ロー(Cee Lo Green)、マルーン5のアダム・レヴィーン(Adam Levine)らを迎え話題を呼んだ新オーディション番組『The Voice』が今月26日、ついにスタート。豪華な面々がそろっただけに好視聴率をマーク、華々しいスタートを飾った。
『The Voice』は、オランダで2010年に始まったオーディション番組『The Voice of Holland』をアメリカに持ち込んだもので今月から全米で放送開始。このアメリカ版『The Voice』では、クリスティーナ・アギレラ、シー・ロー、アダム・レヴィーン、カントリー界のブレイク・シェルトン(Blake Shelton)の4人が審査員となっており、まず第1ステージでこの審査員たちが挑戦者に背中を向け、歌声だけで審査。気に入った挑戦者を指名し、自分の「チーム」に引き入れていく。複数の審査員が指名した場合は挑戦者が逆指名して「チーム」を選ぶ。第2ステージでは審査員の指導の下、チーム対抗戦が行われ、最終ステージではそれぞれのチームに1名ずつ残るまでチーム内で闘った後、ファイナリストたちで優勝を争う。優勝者には賞金10万ドル(約800万円)、Universal Republic Recordsからのメジャー・デビューが約束される。
プレミア放送では‘ブラインド・オーディション’となる第1ステージの模様が放送され、最初のオンエアでは全米で視聴者数1,140万人を記録。さらに再放送では1,220万人までに昇り、ABC放送の有名人ダンス番組『Dancing With The Stars』の1,800万人には及ばなかったものの、かなりの好視聴率となった。放送前には、アギレラをメインボーカルに据えた‘審査員バンド’でナールズ・バークレー(Gnarls Barkley)の“Crazy”をカバーするという話題性たっぷりの番組オープニング映像を公開、こうしたプロモーションも功を奏したようだ。
しかし好調なスタートを切ったこの番組、一部では挑戦者について疑問の声が上がっている。この手のオーディション番組ではさまざまな経歴を持った挑戦者が登場するのが常ではあるが、『The Voice』ではメジャーで活躍していたプロのシンガーたちが登場していたのだ。アギレラとシー・ローから指名を得、アギレラを選択したのは2000年にゴスペル歌手としてデビュー、ホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)とも比較されるタラリン・ラムゼイ(Tarralyn Ramsey)。また全員からの指名獲得に成功、アダム・レヴィーンを選んだのはハヴィエアー(Javier)として2003年にデビュー、インディに転向後も活動を続け今年ニューアルバムを出す予定のハヴィエアー・コロン(Javier Colon)だった。
実力はあるも知名度が低く、メジャーで商業的な成功を収められなかった彼らに「第二のチャンス」が与えられるという意味で好意的な見方もあるが、どちらもメジャーでアルバムを2枚発表しており、当然ながら素人とは遥かに次元の違う実力派である上にその経歴について番組中は触れられていないため、問題視する声もでている。(s)
ニュース提供:bmr.jp
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