
(05/06)
7月8日のニューヨーク、ロサンゼルス2都市でのプレミア上映を皮切りに全米主要32都市で順次公開されることが決定したヒップホップ・グループ ア・トライブ・コールド・クエスト(A Tribe Called Quest 以下ATCQ)のドキュメンタリー映画“Beats, Rhymes & Life: The Travels of A Tribe Called Quest”。完成直前にはATCQのメンバーQティップ(Q-Tip)が、監督のマイケル・ラパポート(Michael Rapaport)との編集方針の違いなどを理由に不支持を表明したことで雲行きが怪しくなっていた同作だったが、完成作品にはメンバー全員が満足しているという。
先月27日に同映画が上映されたトライベッカ・フィルム・フェスティバル会場に、ATCQメンバーのファイフ・ドッグ(Phife Dawg)とアリ・シャヒード・モハマッド(Ali Shaheed Muhammad)が来場。特にQティップと共に不満を表明していたアリの登場には、ファイフも「彼が来ることは知らなかった。本当に嬉しいね」とコメント。当のアリはRolling Stone誌のインタビューに応じて「Qティップがこの場にいないのはこの映画に不満があるからじゃない。俺が来ているじゃないか。俺はQティップの代理でもある。完成版には満足している。もし俺たちがこの映画を認めていなかったら、誰も観やしないよ」と語るなど、ATCQと制作側の和解をアピール。
またラパポート監督は「アーティストであり完璧主義者のQティップが違和感を持つのは承知の上だ。彼はトライブのリーダーとして常に指揮を執ってきた人間だが、この映画の責任者は私だから、最終決定は私が下す。この映画は私からATCQへのラブレターなんだ」とコメント。さらに同映画の真の目的を‘ATCQの再結成’と語ったことを受け、アリとファイフの2人は「毎朝目覚めるとトライブの再結成のことが頭に浮かぶよ。可能か不可能かといつも考えている。俺は常に準備OKだ」、「正しい方向に向かっている。もう2人必要だが段階的には進んでいる」などと前向きな言葉を発した。だが、ファイフがカリフォルニア、Qティップがニュージャージー、アリがNYブルックリン、初期メンバー、ジャロビ(Jarobi)がアトランタ在住とあってグループ活動は難しいのではないかと推測されている。(t)
ニュース提供:bmr.jp
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