
(05/10)
以前から身売り報道がされていた、世界4大メジャー・レーベルのひとつ、Warner Music Group (WMG)が今月6日、米投資会社Access Industriesからの買収提案を受け入れたことが明らかになった。
Access Industriesはウクライナ出身の富豪レン・ブラヴァトニク(Len Blavatnik)が設立した投資会社。同社は、レコード会社として世界第3位の規模を持つWMGの音楽レコーディング部門と音楽出版部門の両方の買収に成功。ひと株あたり8.25ドルを支払い、総計33億ドル(およそ2660億円)にものぼる買収となる。WMGにはブルーノ・マーズ(Bruno Mars)、エリック・ベネイ(Eric Benet)、シール(Seal)、T.I.、ウィズ・カリファ(Wiz Khalifa)、シー・ロー(Cee Lo Green)、B.o.B、ショーン・ポール(Sean Paul)、シェール(Cher)、フィル・コリンズ(Phil Colins)、エンヤ(Enya)、イーグルス(the Eagles)、R.E.M.、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)、リンキン・パーク(Linkin Park)、グリーン・デイ(Green Day)、フェイス・ヒル(Faith Hill)など数多くの人気アーティストが在籍。過去にはマドンナ(Madonna)、プリンス(Prince)なども契約していたことでも知られる。
WMGの元取締役会役員であり、すでに同グループの株を2%持っていたブラヴァトニクは、「私の長きにわたるWarner Musicへの投資が拡大できたことは大変嬉しい」と語っている。しかし、この約10年間で音楽のセールスは半減、CDセールスは下降の一方である上に期待されたデジタルのセールスも横ばい状態という状況下、ブラヴァトニクはさらなるリストラやコスト削減政策を進めなければならないだろうとWashington Times紙は見ている。
また、Access Industriesは売りに出されると噂されている業界第4位のEMIも狙っているとされているほか、第1位のVivendi/Universal Music GroupもWarnerやEMIの一部の買収を考えていると報じられるなど、さらなる買収劇、業界再編は続きそうだ。(s)
ニュース提供:bmr.jp
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