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T-ペインが禁オートチューン宣言、実態は?
(06/15)
2000年代後半にオートチューンと呼ばれる音声補正ソフトを使用したサウンドで大ブレイク、客演で大活躍、シンガー/プロデューサーとして既に13ものグラミー賞を獲得したT-ペイン(T-Pain)が、その代名詞ともいえるオートチューンを「今後使用しない」と宣言した。

ただし実際はオートチューンを開発したAntares社との契約満了を受け、新たにiZotope社のもとで「T-Pain Effect」という自分の名前がついた専用の音声加工ソフトの共同開発、普及に乗り出したとのこと。T-ペインは「今ここで二度とオートチューンを使用しないことを誓う。これからはもっとヤバい、‘T-Pain Effect’を使っていく」と発表、7日には米ロサンゼルスで開催されたE3エキスポ(エレクトロニック・エンターテインメント)でもこの新ソフトのPRに努めたようだが、「ひとつの安価なプラグインひとつで必要なエフェクトが全部使えるようになる」と語る一方「ノブやボタンがたくさんあるようなものじゃない、シンプルなもの」とやや矛盾するコメントもある。

オートチューンはR&Bはもとよりヒップホップからポップ・ミュージックの世界でも大流行し、2009年には大物ラッパーのジェイ・Z(Jay-Z)がその蔓延ぶりをネタにしたシングル曲“Death of Autotune”(オートチューンの死)を発表したほど。やや存在感が薄れたものの、昨今のシンセサイザー・サウンドの流行と相まって今も多用されている。T-ペインの今回の‘宣言’もあくまでスポンサー/ソフトの変更という部分しか見えておらず、作品として違ったスタイルが打ち出されるかどうかは未知数だ。

そのT-ペイン、1年以上前に完成させたままリリースの機会を伺って無期延期状態に陥っている新作“RevolveR”に先駆け、先月4日にリル・ウェイン(Lil Wayne)、バードマン(Birdman)、バウ・ワウ(Bow Wow)といったCash Money勢が名を連ねたミックステープアルバム“PrEVOLVEr”を公式発表している。(t)

ニュース提供:bmr.jp

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