
(06/16)
亡くなってからも絶大な人気を誇るラッパー、2パック(2Pac, Tupac Shakur)が生前に銃撃を受けた事件について、終身刑で服役中のデクスター・アイザック(Dexter Isaac)という人物が「自分がやった」と自供した。
2パックは1990年代半ば、ギャングと関係したラッパー間の東西抗争の「西」の代表格として攻撃的なラップを展開したいたが、彼がその姿勢を硬化させるきっかけのひとつとなったのが問題の銃撃事件。1994年、米ニューヨーク、マンハッタンのクアッド・レコーディング・スタジオを訪れた2パックは2人組の男に5発の銃撃を受け、身につけていた金品を強奪された。
既に強盗、殺人などの罪で終身刑を宣告されて服役中のデクスター・アイザックは、2パックが生きていれば40歳となる誕生日の前日、6月15日にヒップホップ・メディアAllHipHopを通じてコメントを発表。自分が94年に2パックが銃撃された際の襲撃犯のひとりであり、これがジミー・ヘンチマン(James "Jimmy Henchman" Rosemond)の指示だったこと、報酬として2,500ドルを受け取ったことも明かしている。ジミー・ヘンチマンは過去にグルーヴ・セオリー(Groove Theory)のマネージャーなどを務め、人気ラッパーのゲーム(Game)やショーン・キングストン(Sean Kingston)などを抱えるCzar Entertainmentのトップにある音楽業界の実力者で、今年5月にコカイン取引への関与で指名手配を受けている。アイザックは、「オレはあのクソッタレのせいで間違いを犯したことを、彼(2パック)の家族に謝りたい」と謝罪しているものの、今になって銃撃を告白したのは、すでに時効が成立しているためでもあるとのこと。
2パックは94年の銃撃事件について後にヘンチマンを黒幕と名指ししていたが、一方で濡れ衣をかけられたノトーリアス・B.I.G.(Notorious B.I.G.)とディディ(Diddy)との関係も悪化。その2年後に2パックが再び銃撃を受けて亡くなった事件と同様、結局は誰も訴追されないままの状況が続いていた。
ニュース提供:bmr.jp
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