
(06/21)
先月末にはニューアルバムの完成と同時にアルコール中毒の治療のために再び1週間ほどリハビリ施設に入所したことが報じられていた英国人シンガー、エイミー・ワインハウス(Amy Winehouse)が、18日、ヨーロッパツアーの皮切りとなるセルビアの首都ベオグラード公演で1時間近く開演を遅らせた上、泥酔状態でステージに登場するという‘スキャンダル’を演じてしまったようだ。
エイミーは1曲目を歌い始める時点で明らかに泥酔している様子で、いきなり靴を脱ごうとして転びそうになったかと思うとステージ上をよろめきながら歩き回り、どの曲も歌うというよりぶつぶつとつぶやくような状態だった。ときおり歌詞を忘れてはバンドメンバーやコーラスに助けを求めるように近づいたかと思えば、バンドが演奏を続ける中ステージから消える、マイクを投げ出すなど、約2万人の観客を前に終始醜態をさらし続けた模様。平均月収約35,000円弱のセルビアにあって約5,000円という破格のチケット代だったという今回のエイミーの公演を同国のメディアは「ベオグラード史上で最悪の出来事」「大惨事」などと報じたという。
この事態を受け、エイミーの広報は、20日のイスタンブールと22日のアテネ両公演の中止を決め、トルコとギリシャのファンに謝罪するとともにエイミーから「ベスト状態でパフォーマンスできない場合は帰国する」との誓約を取り付けた上で、7月8日のビルバオ(スペイン)から8月15日のブカレスト(ルーマニア)まで音楽フェスを含む残り9公演は予定通り行うことを発表した。
しかし、この数日前にエイミーはロンドンのライブハウスでシークレット・ライブを行っており、この時の模様は英ゴシップ紙Sunが「珍しくしらふで登場し、情緒不安定な様子は全くなかった。以前のライブのように振る舞いも歌も素晴らしかったし、観客を自分のゴシップをネタに笑わせる余裕もあった」などと大絶賛、いよいよ本格復帰が期待されただけにまたしても残念なニュースとなった。(t)
(photo by Fionn Kidney)
ニュース提供:bmr.jp
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