最新R&B,HIPHOPニュース

破産したトニ・ブラクストン、グラミー賞が競売に?
(07/12)
妹たちと出演しているリアリティ番組『Braxton Family Values』が人気を博しているベテラン女性R&Bシンガーのトニ・ブラクストン(Toni Braxton)だが、経済面の問題はいまだ深刻のようだ。

昨年10月に2度目の破産申請をしたトニ・ブラクストンは、資産分配によりこれまで手にした6つのグラミー賞のトロフィーを手放さなければならない可能性があるという。米Wall Street Journal誌によれば、12万5000ドル(およそ1000万円)を債権者に支払えなければ、彼女の所有する6つのグラミー賞のトロフィーや95年式のポルシェ911などが競売にかけられる可能性があるとのこと。原則としてグラミー賞は譲渡ができないものとされているが、この問題についてグラミー賞を運営する全米レコード協会は、協会の許可なしに同賞の売却が行われていいのかという点については、はっきりとした回答は出していない。

トニ・ブラクストンは巨額の負債を抱え、昨年10月に米連邦破産法第7章の破産法適用を申請していたことが明らかになっている。一般に「チャプター・セブン」と呼ばれるこの破産手続きにおいては、資産を債権者に分配することで申請者の債務を帳消しにするもの。彼女が負債を抱えた背景には、2006年に開始したラスベガスでのライブ・ショウを病気のために途中で公演をキャンセルした違約金の問題が大きいとされている。トニは英ロイズ保険組合に‘興行保険’をかけていたものの、突然の病気で倒れ、残りの全公演をキャンセルした際に、保証を行うはずだったロイズが支払いを拒否。トニが保険をかける際に健康状態についての情報などを故意に隠していたなどと同組合が契約違反を主張したため、トニは違約金を自ら支払わなければならず、破産に追い込まれたといわれている。

なお、トニ・ブラクストンは2008年に微小血管性狭心症で倒れ、医者に勧められた心臓移植も受けず見事復帰を果たした。しかし昨年11月、狼そう病、ループスとも呼ばれる全身性エリテマトーデス(SLE)という原因不明で治療法も確立していない難しい病気にかかっていることを初めて告白した。この病気は人気プロデューサー、J・ディラ(J. Dilla / Jay Dee)の死の原因になったことでも知られる。(s)

ニュース提供:bmr.jp

他のニュースを見る
mero.jpうたフルTOPへ