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ニューウェーブ+ラップ? セオフィラス、ついにデビュー
(07/19)
独特のノスタルジックなビジュアル・イメージと、マーク・ロンソン(Mark Ronson)ら典型的なヒップホップからは外れた人脈での活動で異彩を放つラッパー、セオフィラス・ロンドン(Theophilus London)が、ついに初めてのフル・アルバム“Timez Are Wierd These Days”を今月19日にリリースした。

セオフィラス・ロンドン(本人の発音ではセオフォ「ロ」スに近い)はトリニダード・トバゴ出身、米ニューヨーク・ブルックリン育ちのラッパーで、80年代を思わせるダンス・サウンドでのラップを聴かせるアーティスト。数々のミックステープで人気を呼んだセオフィラスは、今回のデビュー作でもシンセ・ポップやニューウェーブから派生したいわゆるチルウェイヴと呼ばれるサウンドとも共鳴するトラックをバックにラップ。またマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)の“Jam”をネタにした“Last Name London”や、続く“Girls Girls $”のはちゃめちゃなアニメ仕立てなど、ミュージックビデオもヒネリの効いた内容だ。

ゲストには、双子デュオのティガン・アンド・サラ(Tegan And Sara)のサラ・クイン(Sara Quin)やホリー・ミランダ(Holly Miranda)といったインディ・ロック系の人脈を活用し、アルバム制作陣にもTV オン・ザ・レディオ(TV on the Radio)のデイヴ・シーテック(Dave Sitek)や、M.I.A.やサンティゴールド(Santigold)作品などにもかかわるジョン・ヒル(John Hill)といったロック/ダンス畑のプロデューサーを迎えるなど、一般的なラッパーとは異なるアプローチのためか、セオフィラスはメジャー・デビュー前からファッション業界から支持を集め、Gucci、Sebago、Cole Haan、Tommy Hilfigerなどのブランドとコラボレート。Detail誌の取材では目標のアーティストを「カニエ・ウェスト(Kanye West)」、今後の夢に「ホテルをオープンしてすべて自分でデザインしたい」と語るなど、ひと味違う個性を見せている。今夏はアウトキャスト(Outkast)のビッグ・ボーイ(Big Boi)のオーストラリア・ツアーにスペシャル・ゲストとして参加することが決まっており、今後一層の注目が集まりそうだ。

ニュース提供:bmr.jp

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