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エイミー・ワインハウス最後のレコーディングがチャリティ・シングルに
(08/04)
米ポピュラー音楽界に君臨する大御所ボーカリストのトニー・ベネット(Tony Bennett)が、9月に発売予定のデュエット・アルバム収録の故エイミー・ワインハウス(Amy Winehouse)との共演曲“Body And Soul”をチャリティ・シングルとしてリリースすることを発表した。

“Body And Soul”はシナトラ、フィッツジェラルド、ホリデイらによる名唄でも知られ、ジャズ・スタンダードともなっている古典。トニー・ベネット御大が9月20日に発売するデュエット作“Duet II”に収録されるエイミー・ワインハウスとの共演は、彼女が亡くなる1ヵ月前にレコーディングされた曲として注目されていた。

8月3日に85歳の誕生日を迎えたトニー・ベネットは、その前日に出演したTV番組にて、そのエイミーとのデュエットとなった“Body And Soul”をチャリティ・シングルとして先行発売することを明かし、エイミーの父ミッチ・ワインハウス(Mitch Winehouse)が設立したアルコール/麻薬依存者の救済支援基金へのサポートを表明した。「彼女の父が始めた、若い子供たちにドラッグに手を出さないことを伝える団体に印税をすべて寄付するよ」と説明。また、「確かに、私との共演曲が彼女の最後のレコーディングになった。彼女の歌はとても素晴らしかったよ」とエイミーとの録音を振り返っている。

トニー・ベネットは、英BBC放送の取材に対しても、「エイミーはかなり緊張していたが、思えばシナトラだって私と会ったときは緊張していたし、デューク・エリントンもそうだったな」と大御所らしいエピソードを交えながら振り返り、「彼女は素晴らしかった。レコーディングの際に彼女の緊張をほぐしたのは……忘れもしない、私が彼女に『ダイナ・ワシントンみたいだね』と言ったときだったよ。エイミーは真に優れたジャズ・シンガーだ。彼女はジャズだと思ってなかったみたいだが、何から何までオリジナルな存在だ」と大絶賛している。

トニー・ベネットのニューアルバム“Duet II”は全米で9月20日(日本は10月5日)発売予定。マライア・キャリー(Mariah Carey)、アリサ・フランクリン(Aretha Franklin)、ナタリー・コール(Natalie Cole)、ノラ・ジョーンズ(Norah Jones)、クイーン・ラティファ(Queen Latifah)、さらにレディー・ガガ(Lady Gaga)ら新旧の豪華アーティストを迎えたデュエット大作となっている。なお、同作で“Lady Is A Trump”を共演したガガは、トニー・ベネット85歳の誕生日に合わせて“Happy Birthday”を歌ったスペシャル・メッセージをYouTube上にアップロードしている。(t)

ニュース提供:bmr.jp

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