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「各界のベストが集まった」「王座は俺好みじゃない」ジェイ・Z&カニエに賛否両論
(08/14)
今日のヒップホップ界を代表する大物ジェイ・Z(Jay-Z)とカニエ・ウェスト(Kanye West)によるコラボ作“Watch The Throne”(以下WTT)が、8日、ついにベールを脱いだ。日付が変わった時点で全世界にデジタル発売となった同作について、ファンばかりでなく有名アーティストからも続々と感想ツイートが寄せされていたのだが、リトル・ブラザー(Little Brother)のDJ/プロデューサーとして名を馳せた後、ソロ活動での評価も高いナインス・ワンダー(9th Wonder)が、Twitterで「好みではない」と発言しネット上で話題になっている。

ジェイ・Zとは、2003年の“The Black Album”で共演経験のあるナインス・ワンダーだが、まず「アーティストの名前の大きさに左右されることなく客観的に音楽を聞く能力を授けてくれたことを神に感謝する」「WTTをチェックしているところだ」「“New Day”や“The Joy”は楽しめるが、全体的にはWTTは俺好みではないな」「発展性や試みは理解できるが、やはり好みじゃない。サンプリングとキーボード使いもネプチューンズ(the Neptunes)やスウィズ・ビーツ(Swizz Beatz)に比べるとイマイチ」などと連続投稿。さらに「俺のWTTに対する見解をどのヒップホップ・ブログが最初に取り上げるか楽しみだ」「ミュージシャン/ビートメイカー/ヒップホップを生業としている一人として、アウトキャスト(Outkast)の“Aquemini”(1998年)を聞いた時のように畏怖を感じたかった」「ラップ・スタイルにしてもテーマからも何も感じない。あくまでも俺の個人的見解だ」などと自身の発言の影響力も見据えてコメント。

一方このアルバムでその“New Day”のビートを提供したプロデューサー、RZAは、ジェイ・Zが過去にコラボしたR.ケリーとの“Best of the Both Worlds”と比較して、多数の名プロデューサーがトラック/アイディアを提供した“Watch the Throne”は「たくさんの世界のベスト」と表現して賞賛。また各メディアも様々な評価を下しており、USA Todayは4点満点中4点で最高と評価する一方、Chicago Tribune紙は「彼らは様々な言い方で似たようなことを繰り返し語っているが、それは彼らのコミュニティを輝かすことはない。ただ“玉座を見させ”て彼らの富を誇示するだけだ」と、4点満点中の2点をつける辛口評価となっている。(t)

ニュース提供:bmr.jp

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