
(08/23)
“Ain't No Mountain High Enough”、“I'm Every Woman”、“The Boss”、“Your Precious Love"”など、ソウルの枠を越えて世界中で愛された数々の名曲を世に生んだアシュフォード&シンプソン(Nicholas Ashford & Valerie Simpson)のニコラス・アシュフォードが亡くなった。70歳だった。
マーヴィン・ゲイ&タミー・テレル(Marvin Gaye & Tammi Terrell)、ダイアナ・ロス(Diana Ross)、チャカ・カーン(Chaka Khan)ら数々の人気アーティストに楽曲提供/プロデュースをしたことで知られる伝説的なデュオ、アシュフォード&シンプソンの片割れであるニコラス・アシュフォードが、米ニューヨークシティの病院で息を引き取った。彼らの友人で元広報担当がAP通信にたいし認めた。ニコラスは喉頭がんをわずらっており、放射線治療を受けていたという。
ソングライター/プロデューサー・デュオであり、おしどり夫婦でもあるニコラス・アシュフォード&ヴァレリー・シンプソンは、1965年にレイ・チャールス(Ray Charles)に提供した“Let's Get Stoned”がヒットして注目を集め、マーヴィン・ゲイ&タミー・テレルやダイアナ・ロス版、また映画『天使にラブ・ソングを 2』のキャストによるエンディング曲などで知られ、エイミー・ワインハウス(Amy Winehouse)が“Tears Dry On Their Own”でサンプリングした“Ain't No Mountain High Enough”や、チャカ・カーン、ホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)で有名な“I'm Every Woman”をはじめ、“The Boss”、“Your Precious Love"”、“Ain't Nothing Like the Real Thing”、“You're All I Need to Get By”、“Reach And Touch (Somebody's Hand)”、“Is It Still Good To Ya”など数々の名曲を産み出した。よくニコラスは作詞担当と説明されるが、bmr 2010年2月号での対面インタビューでは「基本的には僕が作詞を担当するんだけど、ヴァルがピアノを弾いて、ふたりで一緒に歌っていたらできた曲もある」と語っている。
デュオとしても1973年に発表した“Gimme Something Real”から数多くのアルバムを発表。1996年の“Been Found”以降は彼ら自身の新作は発表されていないが、ライブなどを中心に精力的に活動し、2009年11月にはその30年以上にわたるキャリアで初の来日公演も行い、60代とは思えぬ力強くソウルフルなステージで絶賛された。今春もライブを数々行っており、元気な姿を見せていたところだった。(s)
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ニュース提供:bmr.jp
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