
(09/28)
伝説のヒップホップ・グループ、ア・トライブ・コールド・クエスト(A Tribe Called Quest)のセカンド・アルバムにしてジャンルを超えた大傑作として知られる“The Low End Theory”の発売20周年となった今年、同作のレコーディング・エンジニアを担当したボブ・パワー(Bob Power)が当時を振り返った。
レコーディング関連情報誌Electronic Musicianに登場したボブ・パワーは、“The Low End Theory”について振り返り、「あれはヒップホップ版“Sgt. Pepper's”だ」と、ビートルズ(the Beatles)が当時実験的なサウンドを展開しながらもヒットさせた67年のアルバムで‘世界初のコンセプト・アルバム’とも呼ばれる“Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band”を引き合いに出し、「あのアルバムは音楽をまとめ上げる方法についてみんなの考え方を変えた」とその意義を説明。サンプリングを組み合わせることで、ただ演奏したのでは生まれない音同士の‘対立’が生まれ、それが新しい魅力を生み出したという。
大御所ジャズ・ベーシストのロン・カーター(Ron Carter)を迎えたレコーディングでの緊張なども語っているボブ・パワーは、トライブの代表曲のひとつとなった“Scenario”についてもコメント。「あの夜は空気中に電気が走っていた」「みんながライムを録り終えて、それからバスタ・ライムス(Busta Rhymes)が、あのレコーディングされた中でも最も偉大なMCパフォーマンスのひとつ、“Oh my god! Oh my god...”を録った。純粋に感動的なエネルギーに吹っ飛ばされたのを覚えているよ」などと語っている。
ちなみにこのElectronic Musicain誌、同じ号にはDJシャドウ(DJ Shadow)やディプロ(Diplo)の活躍でおなじみFool's Goldレーベルなどが紹介されている。
ニュース提供:bmr.jp
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