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2009年6月25日に亡くなったマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)の死を巡る裁判が、今月27日に米ロサンジェルスでついに開始された。過失致死の罪に問われているマイケルの担当医コンラッド・マーレイ(Conrad Murray)の裁判の第一回審理には、ジャネット・ジャクソン(Janet Jackson)はじめランディ(Randy)、ラトーヤ(LaToya)、ジャーメイン(Jermaine)ら兄弟とその両親が揃って傍聴した。
検察側の証人には、マイケルの幻となったツアーのリハーサル映像をドキュメント化した映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』監督で振付け師のケニー・オルテガ(Kenny Ortega)が出廷。オルテガ監督はマイケルの様子がおかしく「何か問題を抱えている」として不安を感じ、興行主であるAEG LiveのCEOに対し、精神的なケアが必要だとのメールを出したことを述べ、証拠としてそのメールの履歴を提出。また、6月20日にはマイケルに会いに行ったところマーレイ医師によって断られたこと、マーレイ医師があくまでもマイケルは健康だと主張していたことなどを証言した。
この裁判は、マイケルに強力な沈痛剤を処方し、遺体を発見してもすぐには救急車を呼ばなかったとされるマーレイ医師が過失致死罪に当たるかどうかが問われている。弁護側は、薬物の投与などの監督責任はマイケル自身にあると主張、マーレイ医師の無罪を求めている。
今回の審理で弁護側は、マイケルが数年にわたって鎮痛剤プロポフォールを使用し続け、マーレイ医師はこれを止めさせようとしていたと主張。またマイケルの死は複数の薬物の過剰摂取にあり、マーレイ医師はマイケルが亡くなる前に使用していたすべての薬物を把握することはできなかったとしている。一方の検察側は、証拠としてマイケルの遺体写真、死の6週間前に録音されたマイケルの肉声などを公開、マイケルのためにマーレイ医師が取り寄せた鎮痛剤が通算で4ガロンにも及んだことなどが説明し、マーレイ医師の過失を訴えている。この裁判は今後5週間に渡って続く予定。
ニュース提供:bmr.jp
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