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ウォール街デモ、カニエの支持表明に違和感噴出
(10/12)
タリブ・クウェリ(Talib Kweli)、ルーペ・フィアスコ(Lupe Fiasco)に続き、カニエ・ウェスト(Kanye West)もウォール街デモを支持するラッパーとして名乗りを上げたが、その行動が思わぬ反感を買ってしまった。

経済格差縮小や若者の失業問題への対策などを求めて「ウォール街を占拠しろ」と呼びかけたこのデモに、以前からアメリカ政治に疑問を投げかけていたタリブ、ルーペらが賛同、サポートを表明していた。それに続き10月11日には、カニエ・ウェストも名門レーベルDef Jam創業者のラッセル・シモンズ(Russell Simmons)とともにデモの拠点であるズコッティ・パークを訪れた。

しかし、ラッセル・シモンズが「アメリカの富裕層1%のひとりとして、私はさらに税金を払うことをいとわない」などと若者をサポートするコメントを発する一方で、公園を訪れたものの、誰とも話さずにその場を離れたというカニエの行動には批判の声も噴出。Twitterなどでは、「彼はその場に姿を見せた。君たちの大好きなシンガーはどうなんだ?」などとカニエを支持する意見もあるが、「彼は自分が持っている中のどのベンツに乗ってきたんだ?」「(ヒット曲“Niggas in Paris”を皮肉って)カニエは‘シャンゼリゼを占拠しろ’と間違っているんじゃないか?」などのコメントも寄せられ、高級車やハイ・ファッション、経済的な成功をラップしている‘富裕層’のひとりであることなどからも反感を買ってしまう形となったようだ。

また後になって、カニエが「Very Important Protester」(※編注:VIPをもじって「最重要抗議者」の意)というメッセージと自分の写真入りのカードの持参したことも明らかになったが、自己中心的な傾向で有名な彼らしい善意ととるか、「空気が読めないスター」ととるか、なんとも微妙な結果となっている。

ニュース提供:bmr.jp

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