
(10/18)
昨年2月にヒップホップの名門レーベルDef Jam Recordingsと数億円規模といわれる契約を結び、出所後初となるニューアルバムを2作同時リリースすると今春に公言していたラッパーのシャイン(Shyne)。その後続報が途絶えていたが、すでにDef Jamから解雇されていたことが判明した。
これは、2004年に本人は獄中に居ながらリリースされた“Godfather Buried Alive”のミックスに関わり、最近ではジェイ・Z(Jay-Z)とカニエ・ウェストの(Kanye West)のコラボ作“Watch The Throne”なども手がけているベテラン・エンジニア/プロデューサーのケン・ルイス(Ken Lewis)が明かしたもの。彼はシャインのニューアルバム用の楽曲18曲のミックスを担当し、また2曲をプロデュースしたと話し、シャインの新作が出来上がっていたことを示唆したものの、「でもシャインはすでにDef Jamから解雇されていて、その後の消息は知らない」と明かし、「参ったよ。アルバムを5月17日発売すると世界中にアナウンスした後、その日が過ぎてしまってもまったく連絡がないんだ。彼の身に何があったかもさっぱり分からない。ただ俺が理解しているのは、あのアルバムには俺はもう関係ないということだ」と苦笑い交じりに状況を伝えた。
シャインは2000年にディディ(Diddy)率いるBad Boyからデビュー。故ノトーリアス・B.I.G.(the Notorious B.I.G.)の再来として期待されたが、NYのクラブでの発砲事件に関与したとして有罪判決を受け、9年近い獄中生活を強いられた。その後2009年8月に出所するも、直後に生国ベリーズへ強制送還され、2010年にはDef Jamとの契約がまとまるも、獄中で目覚めたユダヤ教に走り、その聖地エルサレムに移住するなど、ドラマ以上に劇的な人生を歩んでいる。出所後、Def Jamから“Messiah”と“Gangland”というニューアルバム2作同時リリースをすると発表していたが、またも音楽で正当に評価される機会を失ってしまったようだ。(t)
ニュース提供:bmr.jp
他のニュースを見る
著作権管理団体 許諾番号
JASRAC 6834131012Y30005
JRC X000040A01L
e-License ID18099
(C)Blau