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ビヨンセ(Beyonce)が2008年の映画『キャデラック・レコード』で演じたことで知られる大御所ブルース/ソウルシンガーのエッタ・ジェイムス(Etta James)が、今月リリースするニューアルバムをもって引退すると発表された。
73歳のエッタは、今年1月には認知症と白血病を患っていることが明かされ、また5月には腎臓疾患に伴う重い敗血症により入院するなど、その体調が心配されている。そうした背景もあってか、Verve Forecastから今月25日にリリースされる予定の新作“The Dreamer”が最後のスタジオアルバムとなり、アーティスト活動を引退することが発表された。
5年ぶりの新作発表でもあるこの“The Dreamer”は、オーティス・レディングス(Otis Redding)の“Cigarettes and Coffee”やレイ・チャールズ(Ray Charles)の“In The Evening”、ガンズン・ローゼズ(Gun N' Roses)の“Welcome To The Jungle”などを取り上げたカバー集になるとのことで、表題曲“Dreamer”はボビー“ブルー”ブランド(Bobby "Blue" Bland)のカバー。「これまで私を支え、愛してくれたすべてのファンに感謝したい。みなさん、愛しています」とのエッタからのコメントが発表されている。
エッタ・ジェイムスは、ビヨンセが映画でも披露したオバマ大統領就任パーティでも披露した“At Last”などのヒット曲で知られるベテランシンガーで、93年には「ロックンロールの殿堂」入りも果たした。ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin)からアデル(Adele)にいたるまで、数々の女性シンガーに多大な影響を及ぼした伝説的存在だが、このニューアルバム“The Dreamer”をもって、半世紀にも及ぶその長いキャリアに幕を閉じることとなる。(s)
“The Dreamer” tracklisting:
01. Groove Me (King Floyd)
02. Champagne and Wine (Otis Redding/Roy Johnson/Alan Walden)
03. Dreamer (Jerry Zaremba)
04. Welcome To The Jungle (William Rose/Saul Hudson)
05. Misty Blue (Bob Montgomery)
06. Boondocks (Karen Fairchild/Wayne Kirkpatrick/Kimberly Roads/Phillip Sweet/Jimi Westbrook)
07. Cigarettes and Coffee (Jerry Butler/Jay Walker/Eddie Thomas) no Otis as writer
08. In The Evening (Ray Charles)
09. Too Tired (Maxwell Dixon/Sam Ling/Johnny Watson)
10. That's The Chance You've Got to Take (Johnny Watson)
11. Let Me Down Easy (James Milton Campbell Jr.)
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ニュース提供：bmr.jp
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