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チャック・D、デジタル配信の印税問題でメジャー最大手を提訴
(11/04)
音楽のデジタル配信は世界的に普及したが、権利関係やロイヤリティの問題は尽きないようだ。“Fight The Power”などのヒットで知られるヒップホップ・グループ、パブリック・エナミー(Public Enemy)のチャック・D(Chuck D)が、世界最大のレコード・メーカー Universal Music Groupを相手取り、デジタル配信での著作物使用料としておよそ数百万ドルを求める巨額訴訟に踏み切った。

チャック・Dは現地時間で11月2日、サンフランシスコ連邦裁判所に訴状を提出。UMG側が、MP3やリングトーン(着メロ、着うた)といったデジタル配信に際し、アーティストに支払う著作物使用料を支払うべき額よりも少なく見積もり、多額の未払いがあると訴えた。

訴えによると、アーティストやプロデューサーは、デジタル配信において純益の50%を受け取ることができるとのことだが、これが守られていないという。現状のUMGの支払額では、1,000ダウンロードにつき80.33ドル(およそ6270円)になっているが、正しくは1,000ダウンロードにつきおよそ4倍の315.85ドル(およそ2万4660円)が本来支払われるべき額とのこと。またリングトーンの場合は、1,000ダウンロードにつき49.89ドル(およそ3900円)になっているが、正しくは1,000ダウンロードにつきおよそ13倍の660ドル(およそ5万1530円)になるはずなのだとか。この違いは、デジタル配信の売り上げに対する概念がレコード会社側とアーティスト側で異なる点にあるとされる。

UMGへのこういった訴訟はこれが初めてではなく、リック・ジェイムス(Rick James)遺産管理団体とヘビーメタルのロブ・ゾンビ(Rob Zombie)が合同ですでに同様の訴訟に踏み切っている。こちらはUMGが請求の棄却を申し立ていたが、先日裁判所から「UMGは支払い額を少なくするよう計画的に取り組んでいた」として却下されたばかり。(s)

ニュース提供:bmr.jp

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