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ヘヴィ・D、44歳の若さで急死
(11/09)
LA発ギャングスタ・ラップが台頭してきた80年代後半に、NYで生まれたニュー・ジャック・スウィングのビートにのせたパーティ・ラップで人気を博したヘヴィ・D(Heavy D / 本名Dwight Arrington Myers)が、今月8日午後1時、自宅のあるロサンゼルスの病院で他界した。享年44歳という若さだった。

ゴシップサイトTMZ.comによると、ヘヴィ・Dは買い物を終え、ビバリーヒルズの自宅に戻る際に、玄関への階段を上る途中で呼吸困難になったという。知人のデザイナーが発見した際は、苦しそうに手すりにもたれかかっており、救急車が呼ばれた。午前11時25分に救急隊員が到着した際、「息ができない」と訴えていたとのことだが、搬送された近くの病院で午後1時に死亡が確認された。一部で肺炎にかかっていたとも報じられているが、現時点で死亡原因は特定されていない。警察の調べでは事件性はないとのこと。

ヘヴィ・Dは、1986年にヘヴィ・D&ザ・ボーイズ(Heavy D & The Boyz)としてUptown Recordsの第一弾アーティストとして契約。翌87年にテディ・ライリー(Teddy Riley)がその多くをプロデュースしたデビュー作“Living Large”をリリースした。90年代に入ると、日本のTV番組の人気コーナー『ダンス甲子園』でもお馴染みとなった“Now That We Found Love”や“Nuttin' but Love”などのヒットを連発し、故マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)の大ヒット曲“Jam”やその妹ジャネット・ジャクソン(Janet Jackson)の“Alright”リミックスに参加したことでメジャー・シーンでの成功も手にし、ラップだけでなくプロデューサーとしての手腕も発揮するようになった。

音楽だけでなくTVドラマや映画に次々と出演し、俳優としても活躍していたヘヴィ・Dは、近年は健康を考慮して大幅な減量に取り組み、今年9月には最新作“Love Opus”をデジタル配信のみで発表(日本未発売)、10月1日にアトランタで開催されたBET Hip-Hop Awardsでは往年のヒット曲メドレーを披露して会場を湧かせたほか、同8日に英ウェールズで盛大に催された故マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)の追悼コンサートにも出演、ラトーヤ・ジャクソン(La Toya Jackson)と共に“Jam”をパフォーマンスするなど、元気な姿を見せていた矢先の訃報となった。

あまりにも早すぎるヘヴィ・Dの訃報に接し、グランドマスター・フラッシュ(Grandmaster Flash)、ラッセル・シモンズ(Russell Simons)、ナズ(Nas)、スウィズ・ビーズ(Swizz Beatz)、ミッシー・エリオット(Missy Elliott)、レヴ・ラン(Rev Run)、ブランディ(Brandy)、コモン(Common)、LLクールJ(LL Cool J)らから次々とお悔やみが寄せられている。(t)

ニュース提供:bmr.jp

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