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クエストラブ、「ディアンジェロの年明けツアーは本当」
(12/02)
2000年の2ndアルバム“Voodoo”を最後に自身のリリースが途絶え、活動再開が待たれているディアンジェロ(D'Angelo)。先月末に年明けの欧州ツアーの話が浮上し、実際にチケットも販売されたが、この欧州公演は本当に行われる予定であることをザ・ルーツ(the Roots)のクエストラブ(Ahmir "?uestlove" Thompson)が保証。さらに制作に関わっているディアンジェロ新作について具体的に語った。

1月29日にフランスはパリでの公演を皮切りに、1月31日にオランダのアムステルダム、2月3日にイギリスはロンドンでディアンジェロのライブが行われることが先日発覚、各公演それぞれ公演案内も出ており、チケットも販売されているが、表舞台にはこの10年近く全く姿を現したことがなかったゆえ、公演の実現についてその真偽は曖昧だった。

しかし、これが詐欺などの類いではなく実際にちゃんと企画されているものであると、かつてディアンジェロの「Voodoo Tour」でドラムも担当していたクエストラブが請け合った。ザ・ルーツの新作“Undun”リリースに合わせて行われたPitchfork.comのインタビューで、ディアンジェロのツアーについて尋ねられると、「間違いなく本当だ。ピノ・パラディーノ(Pino Palladino)はもう出演を承諾しているし。俺にとって最大の悪夢はクリス・デイヴ(Chris Dave)がドラムを叩くということだ……あいつのツアーには世界一ヤバいドラマーが必要だからな。あのふたりにマジックが生まれるんじゃないかって不安だよ」と、「Voodoo Tour」でもベースを弾いていた名手ピノ・パラディーノと、若手随一のクリス・デイヴの参加を明らかにし、最後は自身が参加できないことを冗談を混じえて述べた。ツアー名は、ここ最近の「占拠せよ」デモをもじったのか「Occupy Music Tour」とのことで、「あいつらはマジだよ」と改めて公演が実現する予定であることも強調している。

また、以前にもクエストは「ちょうど今、最後の追い込みをしているところ」「いまはボーカルのレコーディング中」と話し、ディアンジェロ待望の復帰作が完成間近なことを伝えていたが、このPitchforkのインタビューでは改めて「97%完成した」と発表。「ちょうどあいつが歌詞をまもなく書き終えるところだ。あいつには尻を叩いてやる人間が必要だな。だってもうほぼ完成してるんだから」「新作の方向性としては、(ビーチ・ボーイズの)“Smile”ブラック・バージョン。それに(スライ&ザ・ファミリーの)“There's A Riot Goin' On”とマイルス・デイヴィスの“On The Corner”も」と話している。

加えて、新曲の中で今まで耳にしたことのないキーボードの音色に驚いたというクエストだが、ディアンジェロに「どのキーボード使ったんだ?」と尋ねたところ、その音色は、ディアンジェロ自身がさまざまな音色を組み合わせたりエフェクトを使用したりして独自に開発したものだったという。「ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)か、あるいはスティーヴィ・ワンダー(Stevie Wonder)のプログラミング・エンジニアを務めたマルコム・セシル(Malcolm Cecil)、ロバート・マーグーレフ(Robert Margouleff)以来、あそこまでしている奴は聞いたことない」とクエストラブは語り、ディアンジェロの独創性を絶賛している。(s)

ニュース提供:bmr.jp

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