
(01/13)
ラッパーのコモン(Common)が名指しはしないまでも歌もラップもこなす「甘ったるい」ラッパーを攻撃する楽曲“Sweet”を発表、それに対して、その歌とラップをミックスしてみせるスタイルの代表格であるドレイク(Drake)が反撃。さらにコモンがすぐさまカウンターを返すという応酬が続いている。
ドレイクは、人気ラッパーのリック・ロス(Rick Ross)が1月7日に発表したミックステープ“Rich Forever”収録の“Stay Schemin”にゲスト参加。そのなかで「オレたちほど完璧なチームはない、だからオレは誰とも競う必要すらない」「ラップは変わった、昔は誰かを名指しするときは本気で戦っていたが、いまはCDを売るための方法になった」と、コモンの名前は出さずに「眼中なし」と表明。最新作が大ヒット中のドレイクに対し、“Sweet”が収録されたコモンの新作“The Dreamer / The Believer”のセールスが目立った数字ではない状況についても深読みできそうな歌詞をラップしている。
一方のコモンは日本時間10日にこの“Stay Schemin”にそのまま自分のラップを追加した「勝手リミックス」を発表。攻撃的に「『歌う(シング)からってオレはビッチじゃない』って言ったらしいが、お前がビッチなのはまるで18歳のガキみたいに騒いでる(クリング)からだ。オレの名前も出せないくせに、他人の妻(ワイフ)の話をラップする。お前はニガの生活(ライフ)を気取ってみせる黒白(※1)だ。こんなアマチュアに長く関わりすぎたか、お前にはどんな女も濡れちゃいない、カナダ・ドライ野郎(※2)」(※1 外見は黒人で中身は白人 ※2ドレイクはカナダ出身)とラップ。
しかしこれに対し、ドレイクによって脚光を浴び、昨年発表したミックステープが各メディアからも高い評価を受けている新鋭ザ・ウィーケンド(The Weeknd)は「これまでで一番サイテーの応酬」とコモンの反抗をこき下ろし、またドレイクの所属するCash MOney Recotdsのボス、バードマン(Birdman)も「ディスで売っていく方針は我々にはない」と前置きをしながら、「ドレイクは俺たちの仲間だから、俺たちは彼に味方するか、あるいは死ぬかしかない。これに疑念の余地はない。彼を100%サポートする」とコメントし、反コモンの姿勢を見せている。
このコモンが仕掛けたこのラップ・バトルは、「破局したセレーナ・ウィリアムズ(Selena Williams)との三角関係では?」との憶測すら流れるほど、彼がドレイクを敵視する理由に必然性が感じられなかったため、コアなヒップホップ・ファンからは茶番と見る意見も。コモンのファンの間からも「ドレイクなんて相手にするほどのラッパーじゃないのに」といった失望も聞こえている。
ニュース提供:bmr.jp
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