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今月12日にFacebookとの提携を発表しその勢いをさらに増している会員制音楽ストリーミング・サービス、Spotify(スポティファイ)が、日本のユーザー向けの先行登録受付を開始した。欧米で人気のいわゆる「サブスクリプション・サービス」の最大手が、まもなく国内でもサービスを開始するものと思われる。
Spotifyは、1500万曲を超えるカタログから何曲でも自由に音楽を聴くことができるというサービス。Spotifyコースでは無料で使えるかわりに、使用時間の制限があり、さらに数曲ごとに広告が入るが、2種ある有料会員では時間制限や広告が取り払われ、月額およそ600円から1200円(※国ごとに異なる)の高価格版となるPremiumコースでは、スマートフォンなどモバイル機器でも音楽が聴けるようになる。元々はスウェーデン生まれのサービスで、ヨーロッパで人気となった後、昨年はアメリカに上陸。ユーザーが直接触れるプレイヤー・ソフトが使いやすいことや、同様のサービスを持つNapstarなどをしのぐ最大の楽曲カタログ数(昨年7月時点)を持つなど、サブスクリプション・サービスの最大手となっている。
特にFacebookとの提携でソーシャルネットワーク性をより強化、ユーザーが自分の好みで選曲した「プレイリスト」をFacebookなどを通じて友人同士で共有したり、友人が聴いている音楽を同時に聴くことができるといったソーシャル機能も注目を集めているほか、タリブ・クウェリ(Talib Kweli)とリース(Res)のユニット、アイドル・ウォーシップ(Idle Warship)がアルバムをSpotifyで3週間先行リリースするといった試みも行われている。こういったサービスはRdio、MOGといった同様のサービスでも利用できるが、これまでのところいずれも日本では利用できない状況。
日本ではKDDIがau携帯で展開しているLISMO UNLIMITEDがこういったサービスに近いものとなるが、楽曲数は100万曲超に留まり、特に邦楽はまだ聴ける曲が少ない。Spotifyの日本展開はICJという会社が展開しており昨年9月から「初年度で1万曲を国外のSpotifyに提供」という目標を発表している。しかし国内での展開がどのように行われるのか、詳細は今のところ不明だ。
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ニュース提供:bmr.jp
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