
(02/06)
あの『ソウル・トレイン』の創始者にして司会者だったドン・コーネリアス(Don Cornelius)が2月1日に亡くなり、彼を惜しむ多くの人々が「踊って」追悼の意を示している。
ドン・コーネリアスは1937年生まれ、ラジオDJとして活躍した後、世界にソウル・ミュージックやそのダンス、ファッションを伝えたTV番組『ソウル・トレイン』をスタートした。この番組はソウルの人気グループが登場、ライブするのに合わせて多くの‘ソウルトレイン・ダンサー’たちが踊るコーナーが有名で、そのダンサーの中から80年代の人気グループ、シャラマー(Shalamar)が誕生。さらにロッキングと呼ばれる新たなダンス・スタイルが生まれるなど、世界中に大きな影響を与えた。1970年にスタート、2006年まで続くというアメリカでもっとも長く放送された番組として知られている。
その『ソウル・トレイン』の代名詞的存在であるドン・コーネリアスが、米時間の2月1日早朝、銃声がしたとの通報でかけつけた警察官により米カリフォルニア州ロスアンジェルスのマルホランド・ドライブにある自宅で亡くなっているところを発見された。郡検察官事務所の発表によると死因は銃創と思われ、自殺の可能性が高いとのこと。
ドン・コーネリアス逝去の報に、アリーサ・フランクリン(Aretha Franklin)やケーブル局BET社長、前Motown社長など音楽界の重鎮ら多数が追悼コメントを出しているが、一般のファンは‘ライン・ダンス’でその死を惜しんでいる。ラインダンスとは左右2列に並んだダンサーたちが、列の間をそれぞれ順番に踊りながら進んでいくパフォーマンスで、『ソウル・トレイン』でも名物コーナーのひとつだった。彼の追悼のため、ドン・コーネリアスの生地シカゴでは一般の人々が集まって路上でラインダンスが行われた。またニューヨークの観光名所タイムズ・スクエアでも警察官まで交通整理に協力する中、アフロヘアにファンキーなファッションの人々が多数集まり、追悼ラインダンスを行っている。
(photo by Jen Knoedl)
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ニュース提供:bmr.jp
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