
(02/13)
前夜祭の華やかな雰囲気にわいていた米ロスアンジェルスがホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)の訃報で騒然となり、急きょ追悼パフォーマンスが準備されるなど波乱の幕開けとなった今年のグラミー賞授賞式。司会のLLクールJ(LL Cool J)によるホイットニーの追悼の言葉で幕を開けた同授賞式では大本命とされていた英出身シンガー、アデル(Adele)が、最重要部門のアルバム・オブ・ザ・イヤーを含む最多6部門を獲得。またソロとユニット作それぞれで評価されたカニエ・ウェスト(Kanye West)が4部門を受賞。ロック系ではフー・ファイターズ(Foo Fighters)が5部門でトロフィを持ち帰った。
アデルは発売から1年経った今も米アルバムチャート1位を記録、全世界で1,700万枚超のセールスを誇る“21”でアルバム・オブ・ザ・イヤー並びにベストポップボーカルアルバムを、同作の1stシングル“Rolling in the Deep”がベスト・レコードとベスト・ソング、ベスト・ショートビデオ、同2nd“Someone Like You”がベストポップソロパフォーマンスと主要部門をほぼ総ナメするかたちとなった。“Rolling in the Deep”の共作者ポール・エプワース(Paul Epworth)もベスト・プロデューサーを受賞している。また、10月に喉を手術したアデルにとって復帰ライブとなった同ステージでは、“Rolling in the Deep”を堂々とアカペラで歌い始め、終了後にはこの夜一番長いスタンディング・オベーションが続いた。
授賞式を欠席したカニエ・ウェストはソロ作“My Beautiful Dark Twisted Fantasy”でベスト・ラップアルバム、同収録曲“All of the Lights”でベスト・ラップソングとベスト・コラボを、ジェイ・Z(Jay-Z)との“Otis”でベスト・ラップパフォーマンスの4部門を獲得した。これにより、昨年アルバム“Tha Carter IV”を大ヒットさせたリル・ウェイン(Lil Wayne)や、今や飛ぶ鳥を落とす勢いのニッキー・ミナージュ(Nicki Minaj)は1部門も取れないという結果に。また3年振りのグラミー復帰となったクリス・ブラウン(Chris Brown)がアルバム“F.A.M.E.”でベストR&Bアルバムを獲得、ライブ・ステージでも新作“Fortune”からの先行シングル“Turn Up the Music”を得意のダンスとともにパフォームし、会場を大いに沸かせた。故エイミー・ワインハウス(Amy Winehouse)の遺作となったトニー・ベネット(Tony Bennett)とのデュエット曲“Body and Soul”もベスト・ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞を、伝説的オルガン奏者ブッカー・T(Booket T. Jones)がザ・ルーツ(the Roots)と共に制作したアルバム“The Road From Memphis”がポップ・インストゥルメンタル・アルバム部門を、イギリスの女性シンガー、コリーヌ・ベイリー・レイが“Is This Love”でベストR&Bパフォーマンスをそれぞれ受賞している。(t)
ニュース提供:bmr.jp
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