
(02/27)
日本時間で2月27日、第84回アカデミー賞が発表され、「ヒップホップ・ビジネスマン」ことディディ(Sean "Diddy" Combs)がエグゼクティヴ・プロデューサーに名を連ねているドキュメンタリー映画“Undefeated”がオスカーの栄光に輝いた。
ヒップホップ・アーティストの中でも卓越したビジネス・センスを発揮、音楽だけでなくアパレル・ブランドやレストラン、ウォッカのプロデュースなどで活躍しているディディ。先日には新たな放送事業の立ち上げを発表したばかりだが、彼がエグゼクティヴ・プロデューサーに名を連ねているドキュメンタリー映画“Undefeated”が見事、第84回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞を獲得した。授賞式の場にいたディディはTwitterで、「やばい!!!!」「神様、最高だ!!!! ありがとう! “Undefeated”!!!!」とその喜びを生で伝え、「夢は叶うもの!! 辛い苦労は報われるものだ!!」というコメントと共に会場の巨大オスカー像と写った写真を公開。また、監督のダニエル・リンゼイ(Daniel Lindsay)とTJ・マーティン(T.J. Martin)らの名を挙げて祝福すると共に、「初のアカデミーを授賞したアフリカ系アメリカ人監督、TJ・マーティンよ、特におめでとう!!!」と興奮気味に書き込んでいる。
“Undefeated”はメンフィスの高校を舞台に、負け続きのアメフト・チーム、マナサス・タイガースが、2004年にボランディアで請け負ったコーチの指導を得て生まれ変わり、無敗(Undefeated)のチームとなるまでを描く青春ドキュメンタリー。オスカー候補を受けた後の今月初旬には、同映画のエグゼクティヴ・プロデューサーにディディを迎え、また今後のリメイク映画化のエグゼクティヴ・プロデュースにもディディが入る予定であることを配給のThe Weinstein Companyが発表し、話題を呼んでいた。
なお第84回アカデミー賞では、最有力と言われた『ヒューゴの不思議な発明』が美術賞、撮影賞などで5冠に、その競合となった『アーティスト』は作品賞、監督賞、主演男優賞など主要3部門を含む5冠で最多となった。そのほか、助演女優賞には、60年代の米ミシシッピを舞台に白人女性と黒人家政婦たちを描いた『ヘルプ 心がつなぐストーリー』で黒人メイド役を演じたオクテイヴィア・スペンサー (Octavia Spencer)が輝いている。なお、英国人女性監督が東日本大震災とその被害に遭った人たちを映した“The Tsunami and the Cherry Blossom”の短編ドキュメンタリー賞の授賞はならなかった。(s)
ニュース提供:bmr.jp
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