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P2Pサービスのライムワイア、インディ団体に賠償8億円
(03/02)
ユーザー同士でファイルを共有、ダウンロードできる無料のソフトウェア、LimeWire(ライムワイア)の提供元だったLimewire LLCが、インディ・レーベルの権利団体 Merlin Networksと和解し、1050万ドル(約8億5千万円)に及ぶ賠償額を支払うことが発表された。

Limewireは特にMacユーザーの間で人気が高かったファイル共有ソフトで、音楽をはじめ様々なソフトウェアの違法ダウンロードの温床とみなされ、2010年にはLimeWireの著作権侵害およびその幇助を認める判決が下り、恒久的なサービス停止が命じられていた。すでに昨年、米レコード著作権団体のRIAA(Recording Industry Association of America, アメリカレコード協会)から著作権侵害の疑いで訴えられ、1億500万ドル(およそ85億円)にものぼる巨額の賠償金をレコード会社13社に対し支払うことに合意していたが、これに続いてインディ系レーベルの団体 Merlin Networksとの訴訟も調停和解が成立した。

Merlin Networksは、アデル(Adele)、タイラー・ザ・クリエイター(Tyler, the Creator)、M.I.A.、レディオヘッド(Radiohead)などが所属するXL Recordingsや、ザ・キルズ(The Kills)からフォー・テット(Four Tet)などを抱えるDomino Recordsなど、英インディ・レーベルの権利を管理している団体。英ガーディアン紙によれば、Limewireにより被った損害の賠償としてMerlin Networksに1050万ドルが支払われることで和解したという。Merlin Networksのチャールズ・カルダス(Charles Caldas)は、Limewireに近いサービスだったKazaaの閉鎖時、メジャー・レーベルが賠償を勝ち取ったにもかかわらず中小のインディ・レーベルには適用されなかったことからこの組織を立ち上げたと説明している。
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ニュース提供:bmr.jp

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