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米マイアミで行われているダンス・ミュージックの祭典、Ultra Music Festivalにサプライズ出演したマドンナ(Madonna)の発言がドラッグを容認するかのように取られ、非難が殺到している。
マドンナは、3月23日から開催されているUltraに24日サプライズで登場。スウェーデン出身で世界的人気を誇るDJ/プロデューサーのアヴィーチー(Avicii)を紹介したのだが、その際、観客に対して「このなかでモーリーを見たことがある人は?」と呼びかけた。モーリーとは欧米で広く使用されているというドラッグを指すスラングで、これが問題視されている。
いちはやく声を上げたのはカナダの人気DJ/プロデューサーでネズミのかぶりものでパフォーマンスをすることでおなじみのデッドマウス(Deadmau5)。デッドマウスは自身のFacebookページに「マドンナ、とても品があったね。『モーリーを見たことがある人は?』とは、Ultraにいた若い音楽ファンにとってなんで素晴らしいメッセージだろう。これぞ慈善家。でも、あんたはいまでも少なくとも‘ヒップでトレンディ’な存在なんだろ。そんなんじゃ全然ダメだな」「アレがUltraの観客に向けたメッセージなのか? クールと見られてるスターがドラッグを探せって言うなんて。ファック・ユー・オフ、馬鹿野郎。ファック」と痛烈なコメントを投稿した。デッドマウス自身人気が高いアーティストだけにこのコメントはさっそく大きな注目を集め、それを受けて彼は改めて自身の主張をブログで発表し、ダンス・ミュージック・シーンがようやくポジティブに見られるようになってきた状況の中で、マドンナの発言でドラッグのイメージがつきかねないことを懸念していることを説明している。
しかし、マドンナが新作“MDNA”のプロモーションのために一日限りでTwitter(@MadonnaMDNAday)をスタートさせると、ここで両者がお互いに‘会話’することで和解。デッドマウスが「あなたは何百万人といるファンにとって模範となるべき人なんだ。『モリー』なんて言葉は使わず、ポジティブな影響を与えてほしい」と発言すると、マドンナはふきだしつきの写真で返答し、そのふきだしの中で「私はドラッグの使用をサポートしないし、これまでしたこともない。私が言いたかったのは、最新作でほとんど曲を書いてくれた友人セドリック・ガーベイス(Cedrick Garvais)のペンによる曲“Have You Seen Molly”のことだったのよ」と返答。その答えに一応は納得したのか、和解の旨を表明し、マドンナも「コミュニケーションをとるのが最良の手段なのよ。まずあなたは私に電話して、‘プライベート’でこのことを話すべきだったわね」と満足げにツイートしている。
ちなみにモーリーはMDMAと呼ばれるドラッグの成分を指すとの言葉であり、マドンナとしては最新作“MDNA”のタイトルにかけての意図的な発言だったと思われる。日本でもナイトクラブに関連した報道は大半が違法薬物のイメージと共に語られることがほとんどだが、音楽やダンスのファンの間からはこういったイメージが実態からは乖離していると主張する声が強く上がり始めている。
ニュース提供:bmr.jp
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