
(04/17)
米音楽フェスCoachellaで、オオトリを務めたスヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)とドクター・ドレー(Dr. Dre)のステージには、エミネム(Eminem)、ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)ら豪華サプライズ・ゲストが登場したが、なんと故2パック(Tupak Shakur / 2Pac)までがホログラム映像で登場。世界中に中継されるステージ上で、既に亡くなっている2パックが「ホワット・ザ・ファック・イズ・アップ・コーチェラーーーーー!!」と叫び、動き、ラップする姿が見る者に衝撃を与えた。
2パックは1990年代に俳優、ラッパーとして活躍、そのカリスマ的人気は年に射殺されて以降も「実はまだ生きているのでは」と囁かれるほど根強い。その2パックをステージに蘇らせたこのホログラム映像はサンディエゴのAV Concept社が協力して作り上げたもので、ドレーの強い希望で実現したものだという。ややぎこちなく感じる部分もあるが単に生前の映像を加工してCoachella向けに編集したものではなく、ドレーとスヌープとの掛け合い、デュエットなども「生前に歌ったことがない曲、喋ったことがない内容でもプログラムで生成できる」という驚くべきもの。さらにダズ・ディリンジャー(Daz Dillinger)によれば、シンガーの故ネイト・ドッグ(Nate Dogg)もホログラムとして登場する可能性もあったとのこと。
ドクター・ドレーはこの「降霊術」をCoachellaだけで終わらせる気はないようで、AV Concept社のニック・スミス社長(Nick Smith)は「ドレーはものすごいヴィジョンを持っている」と今後さらなる展開があることをMTVに対して匂わせている。
ちなみに今回のパフォーマンスに際してドレーは2パックの遺族である母アフェニ・シャクール(Afeni Shakur)の許可を得ていたという。しかしドレーは2パックも在籍したDeath Rowレーベルを離脱した際、「ゲイ・アス・ドレー」などとパック自身に攻撃されていた。果たして死者の姿を借りた「パフォーマンス」がどこまで許容されるのか、まだ存命の大スターは遺言書に一筆加える必要が出てくる時代が来るかも?
ニュース提供:bmr.jp
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