(05/07)
人気ラッパーのリック・ロス(Rick Ross)が、主宰するMaybach Music Groupの記者会見を開催。体調の問題もあって昨年から延期していた自身の新作や、所属アーティストらのアルバムなどの発売日を発表したのに加え、元B2Kの人気R&Bシンガー、オマリオン(Omarion)のMMG加入というサプライズまで飛び出し、大きな話題を呼んだ。
5月2日に米ニューヨークで開催されたMaybach Music Groupの記者会見には、Rolling Stone誌をはじめ各音楽メディアや、MMGの配給先となるWarner Bros. Recordsの重役陣らも出席。MMGのボスであるリック・ロスは、「ここ10年は、ヒップホップ・ビジネスは縮小傾向にあり下降してきた。だが今朝、俺と(Warner Music北米部門会長の)リオ・コーエンは、‘すでにボトムラインにきており、後は上がるだけだ’という話をした。これこそヒップホップが求めていた新しいエネルギーであり、勢いある変化が期待されるだろう、と」と前口上を述べ、MMGからの今後のリリース予定を発表。
まずはMMG所属アーティストによるコンピレーションの第二弾“Self Made Vol. 2”が6月26日に発売されるのを皮切りに、フレンチ・モンタナ(French Montana)のデビュー作“Excuse My French”が7月17日に、リック・ロスの期待の新作“God Forgives, I Don't”が7月31日に、ミーク・ミル(Meek Mill)のデビュー作“Dreams And Nightmares”が8月28日に発売となることが一気にアナウンスされた。ミーク・ミルはアルバム発売に先駆けてミックステープ“Dreamchasers 2”を5月7日に発表予定で、またレーベル・コンピ“Self Made Vol. 2”からはリック・ロス、ミーク・ミル、ワーレイ(Wale)、T-ペイン(T-Pain)による“Bag Of Money”のミュージックビデオも公開されており、今夏にかけての攻勢の第一手を見せている。
そして今回、驚きを呼んだのはオマリオンのMMG加入。リック・ロスは「ダンスは素晴らしいし、俳優業もソングライティングもできる。(今回の契約は)双方にとって大きな力になるとともに、我々がR&Bの扉を開くのに最高のアーティストだと感じている」とオマリオンを絶賛、まずはEPのリリースを予定しているという。MMGからのデビュー曲として、リック・ロス自身が参加した“Let's Talk”を発表予定で、3日にはミュージックビデオの撮影風景映像が公開されている。なお、オマリオンより前にMMG入りを果たしている女性R&Bシンガー、ティードラ・モーゼス(Teedra Moses)の新作については言及が無かった様子。
さらにこの記者会見にはスウィズ・ビーツ(Swizz Beatz)やディディ(Diddy)も登場して口々にリック・ロスのシーンにおける重要性やビジネスセンスを称賛。またスウィズはReebokで、ディディはウォッカメーカーのCirocで、とそれぞれ自身が組んでいるブランドとリック・ロスのコラボレーションをしていくことを明かしている。(t)
ニュース提供：bmr.jp
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