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オージェイズのエディ・リヴァート、69歳で初のソロ作を発売
(05/10)
「ロックの殿堂」入りまで果たしたオージェイズ(The O'Jays)のリード・ボーカルであり、故ジェラルド・リヴァート(Gerald LeVert)らの父親としても知られる大御所ソウル・シンガー、エディ・リヴァート(Eddie LeVert)が、なんと69歳にして初のソロ・アルバムをリリースした。

まもなく70歳の誕生日も迎えるエディ・リヴァートだが、オージェイズとしては2004年に新作“Imagination”を、また2010年にはおよそ20年ぶりのクリスマス・アルバム“Christmas with the O'Jays”をリリース。ソロとしても2010年のエリック・ベネイ(Eric Benet)“Lost In Time”収録のオージェイズ風な曲“Paid”に参加したり、昨年には、息子のジェラルド、キース・スウェット(Keith Sweat)とLSGを組んでいたジョニー・ギル(Johnny Gill)新作に参加、亡くなった息子に代わってキースと共に“Long, Long, Time”で熱い歌声を披露するなど、いまなお現役。ジェラルドとの父子共演盤を発売したこともあったが、その半世紀以上にも及ぶその長いキャリアの中でソロとしては初となるアルバム“I Still Got It”を5月1日に発売した。

この初ソロ・アルバムは、3月28日に先行リリースされていたシングル“Last Man Standing”を含む全12曲を収録。エディは、「ジェラルドがリヴァート(LeVert)を始めた頃(※1984年頃)から、ソロはずっと私がやりたかったことだった」と、長年の夢が叶ったとコメント。“Last Man Standing”は亡くなった息子ふたりに宛てて歌った曲だが、実際に制作したのは5年前からだったとのことで、やはり2006年にジェラルドを、2008年にショーン(Sean LeVert)を、と息子を相次いで亡くしたことが大きく作用したようだ。「制作中にジェラルドが亡くなり、その次はショーンを失った。当時私は愛やセクシャルなことを歌った曲ばかり書いていたんだが、あんなことになってしまってね。息子たちに起こったことについて、多少なりとも自分に非があるのではと考えるようになった。子供を失った親がまず最初に浮かぶ考えだよ。そうして、自分自身を変えなければと思ったんだ。“Last Man Standing”はまさに、自分の身の周りにいる人たちに対していい人間であろうと決めた、そうした私の変化を歌っているんだよ」と説明している。このソロ作“I Still Got It”はNayr Entertainmentからデジタル・リリースされたが、現時点では残念ながらCD形態などでのフィジカル・リリースは予定にないようだ。

なおオージェイズの今後について尋ねられると、「オージェイズでの活動はもう無しか、だって? 気でもふれたか? 俺にはあのドラッグが必要なんだ。分かるか? 依存症なんだよ(笑)。いったい何を言ってるんだ? もうオージェイズは活動しない? 頭おかしいんじゃないか」とジョークを交えて解散はないと断言している。(s)

“I Still Got It” tracklisting:
01. Last Man Standing
02. Get Over It
03. Lonely
04. Blown Away
05. I Like the Way You Move
06. What If
07. Don't Get Much Better
08. All About Me and You
09. I Don't Want to Be the One
10. Don't Lie to Me
11. Hate'n
12. You're Always There

ニュース提供:bmr.jp

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