
(05/12)
ニューヨーク出身のシンガーで、特にアリシア・キーズ(Alicia Keys)のバック・コーラスとして注目を集めていたジャーメイン・ポール(Jermaine Paul)が見事、挑戦していた米TVオーディション番組『The Voice』シーズン2で優勝を果たし、Universal Republic Recordsとのメジャー契約を手にした。
『The Voice』は、オランダで2010年に始まったTVオーディション番組をアメリカに持ち込んだもので、アメリカ版『The Voice』は昨年からシーズン1がスタート。すでにスターとなっている歌手4人が‘コーチ’として挑戦者をオーディション、それぞれチームを結成して対抗戦を行い、各チームひとりずつ、4人のファイナリストを決め、最終的に優勝者を決めるという内容で、この‘コーチ’役としてクリスティーナ・アギレラ(Christina Aguilera)、シー・ロー(Cee Lo Green)、アダム・レヴィーン(Adam Levine)らがレギュラー出演していることも話題を呼び、好視聴率を記録している。
この『The Voice』ではプロとして活動している歌手も参加でき、昨年のシーズン1でもメジャーからアルバム・リリースの経験があるハヴィエアー(Javier Colon)やタラリン・ラムゼイ(Tarralyn Ramsey)らが出場、ハヴィエアーが優勝をさらっていった。今回のシーズン2でも、90年代にジェシー名義でメジャー・デビューしていたR&Bシンガーで、インディに転向しゴスペル歌手として活動していたジェシー・キャンベル(Jesse Campbell)らが参加。その強豪たちと競い合うこととなったジャーメイン・ポールは、かつてアリシア・キーズのバック・コーラスを務めており、“Diary”や“If This World Were Mine”といった曲ではアリシアのデュエット相手を務めたり、アリシアのツアーで前座を任されたりと目立った活躍をしており、以前からその歌声がR&Bファンの間で注目されていた存在。カントリー歌手のブレイク・シェルトンのチームに入り、勝ち上がってきたジャーメインは、決勝戦でR.ケリー(R. Kelly)の名曲“I Believe I Can Fly”をソウルフルに歌い上げ、‘コーチ’全員のスタンディング・オベーションと絶賛を受け、見事優勝。Twitterで応援コメントもしていたアリシアも、優勝を知って興奮気味に「すべて素晴らしかった!!!!! おめでとうブラザー!!!!!!! Shine shine shine!!!!!!」と祝辞を綴っている。
優勝によりメジャー・デビュー権を勝ち取ったジャーメイン・ポールの今後の活躍が期待されるものの、しかし、シーズン1で優勝したハヴィエアーは‘再デビュー’作を昨年末に発表したもののまったくプロモーションがされていない状態。むしろ番組はレギュラー出演しているアダム・レヴィーンのマルーン5(Maroon 5)やシー・ローらのセールス上昇に多大に貢献している面が強く、ジャーメインのデビュー作についても不安は拭えないところだ。(s)
ニュース提供:bmr.jp
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