
(05/14)
ソウルの名門レーベル Stax Recordsのハウス・バンドであるブッカー・T&ザ・MGズ(Booker T & The MG's)のメンバーとして、オーティス・レディング(Otis Redding)、ウィルソン・ピケット(Wilson Picket)、ステイプル・シンガーズ(The Staple Singers)などの数々の傑作をレコーディングに参加し、80年代にはブルース・ブラザーズ・バンド(Blues Brothers Band)のメンバーとしても大活躍したベーシスト、ドナルド“ダック”ダン(Donald “Duck” Dunn)が、5月13日、ライブツアーのため滞在中の東京で亡くなった。70歳だった。
ドナルド“ダック”ダンは今月、同じくStaxで活躍したギタリスト、スティーヴ・クロッパー(Steve Cropper)と、名曲“Knock On Wood”で知られるシンガー、エディ・フロイド(Eddie Floyd)とともに来日、5月8日から東京のCotton Club、Blue Note Tokyoなどで来日公演を行なっていた。Blue Note Tokyoによれば、彼は12日のパフォーマンスを終えホテルに戻ったその翌13日、ホテルの自室でひとりで亡くなっているのが発見されたとのこと。死因などについて警察が調査にあたっているが、事件性は薄いと見られている。
映画『ブルース・ブラザーズ』ではパイプをくわえて演奏する姿が印象的だったドナルド“ダック”ダンは、スティーヴ・クロッパーと長くコラボレーションしており、マーケイズ(Mar-Kays)を経て1964年にオルガン奏者ブッカー・Tのバンドに加入。オルガンのブッカー・T、ベースのダンにギターのクロッパー、ドラムのアル・ジャクソン・ジュニア(Al Jackson Jr.)というメンバーのこのブッカー・T&ザ・MGズは、多くの才能あふれるアーティストが名曲を生んだStaxのレコーディング・バンドとして活躍。ベースラインのサンプリング・ネタでは定番の“Melting Pot”や、日本でもTV番組のBGMとしておなじみのサム&デイヴ(Sam & Dave)“Hold On I'm Coming”など、グルーヴあふれる名曲の数々を作り上げた。また後年にはエリック・クラプトン(Eric Clapton)やロッド・スチュワート(Rod Stewart)、ニール・ヤング(Neil Young)のバンドにも参加、日本では忌野清志郎のバックに迎えられたこともある。2007年にはブッカー・T&ザ・MGズとしてグラミー功労賞を受賞した。
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ニュース提供:bmr.jp
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