
(05/18)
特に70年代から80年代にかけてディスコ・サウンドのヒット曲を連発し、「ディスコの女王」とも呼ばれたシンガーのドナ・サマー(Donna Summer)が5月17日、63歳で亡くなった。
米時間で17日朝、米ゴシップサイトのTMZが独占で報じ、がんとの闘病生活の末、亡くなったとの第一報を流した。その後、代理人がCNNやNew York Post紙などにたいしてドナ・サマーが17日朝に自宅のあるフロリダで亡くなったことを認め、米時間で同日午後、ドナ・サマーの家族から「彼女のたぐいまれな人生と、彼女が築いた偉業が受け継がれていくことを穏やかに祝福している」との声明が発表された。彼女は乳がんの闘病生活を続けていたと言われるが、亡くなった原因は肺がんだったと報道されている。2001年の9.11の際、ニューヨークシティいにいたドナ・サマーはアスベストを含む粉塵を吸ったことで肺がんになったと考えていたと一部で報じられている。
ドナ・サマーと同時期に活躍し、個人的にも親しかったというグロリア・ゲイナー(Gloria Gaynor)は、「私たちはいずれも‘ディスコの女王’と讃えられたけど、そういう時ドナはいつだって私のことを‘ディスコのファーストレディ’だったと言ってくれた。素晴らしい女性だったのよ。彼女は、私やみなさんの心に残るものを遺しただけでなく、彼女の存在はアメリカがダンスをいかに楽しむかということを変えたの。彼女はこの地上で最後のダンス(“Last Dance”)を踊ったかもしれないけど、神は天上で彼女と踊れる喜びを知ったと思う(“Heaven Knows”)」と彼女の曲を引用したコメントを発表している。
ドナ・サマーは“I Feel Love”、“Love To Love You Baby”、“Hot Stuff”など、ドイツのプロデューサー、ジョルジオ・モロダー(Giorgio Moroder)らとの作品で電子楽器を用いたダンス・ポップを世界的に流行させ、以降のポップ・ミュージックに巨大な影響を与えたアーティスト。ビヨンセ(Beyonce)が“Love To Love You Baby”を引用した“Naughty Girl”を発表、またダンス・ミュージックに挑戦したケリー・ローランド(Kelly Rowland)やケリス(Kelis)らがドナ・サマーからの影響を語るなど、近年ふたたび脚光を集めることも多く、2008年にはJR・ロテム(J.R. Rotem)ら若手プロデューサーと組んで久々の新作“Crayons”も発表していた。また2010年にもシングル“To Paris With Love”を発表し米ダンス・チャートで1位を獲得するなど精力的に活動しており、新作の制作も進めていた。
ニュース提供:bmr.jp
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