
(05/25)
ベテラン・プロデューサー/ラッパーのピート・ロック(Pete Rock)が、シカゴの実力派ラッパー、ルーペ・フィアスコ(Lupe Fiasco)の新曲“Around My Way (Freedom Ain't Free)”について苦言を呈していた問題で、事態が‘炎上’しすぎたと判断してか、公式声明を発表。ルーペの立場を尊重、擁護するコメントを打ち出した。
問題となったルーペ・フィアスコの新曲“Around My Way”は、ピート・ロック&CLスムース(Pete Rock & CL Smooth)が1992年に発表した名曲のひとつで、彼らが亡くなった友人に捧げた“They Reminisce Over You (T.R.O.Y.)”を下敷きにしたリメイク的内容だったことから、ピート・ロックは「大事な曲を踏みにじられたように感じる」「オリジナリティが感じられない」などとツイート。これを受けてインターネット上ではこの曲の賛否をめぐって議論が巻き起こる一方で、ルーペ自身は、「もう“T.R.O.Y.”のリメイクはたくさん世に出ていたから、この反応にはとても驚いた」などとコメントしている。
こうした状況を危惧したのか、ピート・ロックは代理人を通じて米時間5月23日に、「嵐は過ぎた、今は前に進む時」とした声明を発表。「ピート・ロック vs. ルーペ・フィアスコという対立は存在しないし、過去にもなかった。ルーペは昨夜、このリメイクについて初めて電話をかけてきて、ふたりで立場の違いについて話しあった。その結果、私たちは共にビジネスを行うこともでき、お互いが愛する『素晴らしい音楽を作る』ことに集中できると合意した」とコメント、この問題は和解を見たと訴えている。
またこの声明の最後に、ピート・ロックはかつてリリースした名盤“Mecca & the Soul Brother”の発売20周年となる6月9日、重大発表を行う準備があるとも記している。
(photo: Lupe Fiasco by Shino Yanagawa)
ニュース提供:bmr.jp
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