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ノースカロライナ出身のヒップホップ・グループ、リトル・ブラザー(Little Brother)のプロデューサーとしてキャリアをスタートさせ、ジェイ・Z(Jay-Z)からデスティニーズ・チャイルド(Destiny's Child)まで数々のトップ・スターのプロデュースを手がけるナインス・ワンダー(9th Wonder)。現在も若手アーティストの育成などで独自の活動を続けている彼が、ドキュメンタリー映画製作への寄付を求めている。
ナインス・ワンダーは現在、名門として世界に知られる米ハーバード大学に招かれて「These are the Breaks」(これこそがブレイクスだ)と題するリサーチ・プロジェクトを進めている。これは、ナインスが歴史に残るプロダクションとしてドクター・ドレー(Dr. Dre)の“The Chronic”やリトル・ブラザーの“The Minstrel Show”などヒップホップ・アルバム10タイトルを取り上げ、その作品を構成するありとあらゆるサンプリング・ソース、音楽コラージュのネタ元となったオリジナル音源をカタログ化し、ハーバード大学図書館に永久保存することを目的とした研究。
そしてこのナインス・ワンダーの研究過程を、すでに彼のドキュメンタリー第1弾となる“The Wonder Year”を撮影したケネス・プライス(Kenneth Price)が再び撮影し、ドキュメンタリーとしてまとめるという企画もスタート。一般に募金を呼びかけるソーシャルファンド・サイトのKickstarterで、「The Harvard Fellow Documentary」としてその製作資金2万5000ドル(約200万円)を募っている。このプロジェクトに寄付をすると、一定額ごとに「“The Wonder Year”のデジタル・ダウンロード」「サイン入りDVD」などの特典が得られ、最高額の5000ドルを寄付すれば「USTREAM生中継でナインス・ワンダーがあなただけのためのビートをその場で作ってくれる」とのこと。この「The Harvard Fellow Documentary」での寄付募集期間は、米時間の7月1日までとなっている。
「These are the Breaks」ピックアップ作品
・Dr. Dre “The Chronic”
・Ghostface Killah “Supreme Clientel”
・Jay-Z “The Blueprint”
・Jay-Z “Reasonable Doubt”
・Kanye West “College Dropout”
・Little Brother “The Minstrel Show”
・Nas “Illmatic”
・Raekwon “Only Built 4 Cuban Linx”
・Slum Village “Fantastic Vol.2”
・A Tribe Called Quest “Midnight Marauders”
ニュース提供:bmr.jp
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