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ドクター・ドレー、ニッキーのドタキャンに苦言
(06/11)
先週、米有力ラジオ局HOT 97のDJピーター・ローゼンバーグ(Peter Rosenberg)が、人気女性ラッパー/シンガーのニッキー・ミナージュ(Nicki Minaj)のヒット曲“Starships”を批判したことに端を発し、ニッキーがHOT 97主催の音楽イベント「Summer Jam」の出演を急遽キャンセル、これが「ニッキー・ミナージュはヒップホップか否か」という論争にまで発展している件について、ヒップホップ界のカリスマ・プロデューサー、ドクター・ドレー(Dr. Dre)が「ニッキーはファンの気持ちを踏みにじった。出演すべきだった」と苦言を呈した。

ピーター・ローゼンバーグが生放送中に「(Summer Jamで)ニッキーはあの最低な“Starships”をパフォーマンスすべきじゃない」と発言したことを受けて、ニッキーが所属するYoung Moneyのトップであるリル・ウェイン(Lil Wayne)は「Young MoneyはSummer Jamに出ない」と宣言。これに従って、実際にニッキーは当日姿を現さなかった。その後、Hot 97の大御所DJファンクマスター・フレックスの番組にニッキーが出演し、生放送で‘直接対決’するも両者譲らず、和解を見ないままとなっている。

この騒動に対して、ドクター・ドレーは「まず、あの夜彼女の出演を期待していた5万5000人のファンの気持ちを踏みにじったのは他でもない、ニッキー・ミナージュ。これはローゼンバーグの発言とは関係ないこと。ファンのために出演してライブを行うべきだった」とニッキーの態度に苦言。一方で、「俺が“セミ・スーパー・エキスパート”と呼んでるような奴らがあまりにも多い。その幼稚さゆえに、ヒップホップを常に再定義しようとするような奴ら」とローゼンバーグにも釘を刺し、「俺の好き嫌いと関係なく、ニッキーはアーティストだ。俺の娘は彼女の大ファンだよ」と語り、双方にプロとしての態度を求めている。

またかつてMTVのヒップホップ番組でホストとして活躍、Hot 97のライバル局のパーソナリティでもあるエド・ラヴァー(Ed Lover)は、「クロスオーバーな人気を得たからって、そのアーティストが‘裏切った’とみなすのは間違っている。幅広い人気を得ようとすることは、誰でも曲を発表するときに目指すことだ。だからもし、ニッキー・ミナージュが“本物のヒップホップ”でないというなら、パブリック・エナミー(Public Enemy)も、ラン・DMC(Run-DMC)も、エミネム(Eminem)だって違うだろう」とコメント。ニッキー新作に参加しているナズ(Nas)は、2000年代初頭にジェイ・Z(Jay-Z)との激しいビーフをきっかけにHot 97との関係も悪化させた経験もあるが、「こういう状況になると簡単には解決しないが」と前置きしつつ、「俺だったら、ニッキーも支持するし、Hot 97も支持すると思う。俺も以前に同じ境遇にあったけど、最終的には解決した。ヒップホップ・ファミリーはひとつ。だから、結束しないとな」などと両者に配慮したコメントを発している。(t)

ニュース提供:bmr.jp

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