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早くも大ヒットのフランク・オーシャン新作を大手小売りチェーンが販売拒否?
(07/12)
予告されていた発売日の7月17日に1週間先駆けてiTunes独占リリースされたフランク・オーシャン(Frank Ocean)の新作“channel ORANGE”が早々にiTunesチャート1位を獲得する大ヒットとなっているが、これを米大手小売りチェーンであるTarget社が販売拒否していると報じられ、大きな波紋を呼んでいる。

昨年2月に発表した無料アルバム“nostalgia, Ultra”が様々なメディアで「2011年の年間ベストアルバム」に挙げられ、またビヨンセ(Beyonce)やジェイ・Z&カニエ・ウェスト(Jay-Z & Kanye West)作品に参加、‘期待の新人’として注目を集めるR&Bシンガー、フランク・オーシャン。商業作品としては彼にとって初のアルバムとなる“channel ORANGE”にも大きな期待が集まっており、前評判などもあって、米時間10日にiTunesで先行発売されると本国アメリカを含む10ヵ国で1位を獲得。HITS Daily Doubleの推計によると、デジタル・リリースのみではあるものの1週間で11万ダウンロード以上が予想されており、17日のCD発売を前に早くも大ヒットを記録。デジタル・ダウンロードだけで来週の米Billboardアルバム総合チャートで初登場2位になると見られている。

しかし、このCDの販売を米国での有力な小売りチェーンであるTarget社が拒否しているという。これは、フランク・オーシャンのマネージャーがTwitterで「iTunesで独占先行発売したことで、Targetがフランクのアルバムの取り扱いを拒否した」とコメントして明らかになった。マネージャーは早々にこのツイートを削除したが、今度はフランク・オーシャン自身がTargetを批判するツイートを投稿。マネージャーのツイートとは異なり、販売拒否になった理由を「俺のセクシャリティのため」と説明、これによりさまざまな議論やTarget社への批判を呼んでいる。今月頭に初恋の相手が同性だったことを‘カミングアウト’したフランク・オーシャンは、この“channel ORANGE”でも男性との恋愛を描いた歌詞を書いており、またTargetは過去にも、レディー・ガガの“Born This Way”発売の際に1000万ドルをかけての大々的なTVキャンペーンをキャンセル。その理由が、ガガがゲイをサポートする姿勢をTarget側が問題視したことにあると言われていた。

これに対し、Target側は「フランク・オーシャンのアルバムを販売しないという噂は事実無根です」と否定の声明を発表。また、さまざまなミュージシャンとパートナーシップを築いているとしてゲイであることを公表しているリッキー・マーティン(Ricky Martin)の名も挙げ、フランクからの批判も暗に否定した。その後フランク・オーシャンのマネージャーは謝罪のツイートをしている。(s)

ニュース提供:bmr.jp

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