(07/15)
ジェイ・Z(Jay-Z)のRoc-A-Fella Recordsに属していたことで知られ、一時は引退を宣言したこともあったが先日改めてメジャー契約を獲得、本格的な活動再開に動いていたラッパーのビーニー・シーゲル(Beanie Sigel)が、8月にいよいよ新作をリリース。しかしそのアナウンスと前後して、税金滞納の問題で2年間の服役という判決が下った。
ビーニーは、新生Ruffhouse Recordsと契約してニューアルバム“This Time”のリリースが決定。Ruffhouseは90年代にフージーズ(the Fuuges)ら数々の人気アクトを送りだし、総計1億枚以上を売り上げたともいわれるレーベルだが、99年に閉鎖。しかし創業者クリス・シュワルツの手により再始動し、その第1弾アーティストとしてビーニーを送りだす。この新作“This Time”は、以前にビーニーが明かしたようにEMIが配給を担当、8月28日にリリースされる予定で、すでにジャケット写真も公開されている。
しかしこの新作リリースのアナウンスの前には、過去の税金滞納の問題で判決が下り、2年間の服役が命じられたばかり。ビーニーは1999年から2005年のあいだに渡って、合計で72万8536ドル（およそ5700万円）の所得税を納めていなかったとのこと。このことはRuffhouseのクリス・シュワルツも承知しており、“This Time”のリリースにあたっての声明のなかで「本日彼に実刑判決が下ったことで変更されることは一切ない。不運な情況にあるにもかかわらず、ビーニーはRuffhouseの名前にふさわしい、素晴らしい作品を作りあげた。ビーニーは、このヒップホップ界における最高峰のリリシストだ」と、全面的なサポートの姿勢を打ち出している。過去にも銃器所持の罪で服役していたビーニーは、9月12日から再び刑務所に入る予定。
なおビーニー・シーゲルは、スカーフェイス(Scarface)とのコラボレーション作の発表も予定しており、先月スカーフェイスが語ったところによると、コラボ作のタイトルは“The First 48”で、2枚組になる予定という。タイトルの由来は、48時間でレコーディングを終えたからだとか。しかしこちらは、発表時期など詳しいところは明かされていない。(s)
ニュース提供：bmr.jp
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